割り勘
よくタイの旅行書をみると、「タイ人に割り勘は存在しない」と言う記述がしばし見受けられるが、「嘘」であった。いや、嘘と言うのは言い過ぎかも知れないが、タイ人にも割り勘は存在している。
もてなしを受ける場合や、自分よりも年長者と一緒に食事に行った時などはこちらが支払う事は日本と同じで殆どないが、親しい友達と食事をしたときや、数人で集まって食事パーティーを開いたりする場合はこれも日本とほぼ同じで割り勘することが多い。ただ道端で一本5バーツのジュースを友人と自分の分を2本購入するなど一回に支払う額が小額の時は、どちらかが払うことが多い。その時おごってもらった方は、お礼と同時に「次は私が払うよ」と必ず言っているし、だいたいその通りになる。
日本にいた時に比べると確かに財布を出す回数は少ないような気はするが、それは上記の通りのことだからである。タイでは友人同士でもお金を持っているほうが支払うという観念も確かに存在はしているみたいだが、「マジでこの日本人は金を持って無い。」とタイ人の友人たちは理解してくれているので、お互い変な気を使うことも無く良い関係が保てているのかもしれない。私が日本の金銭感覚のままでいたら相当羽振りの良い人間にはなれるが、なかなかタイ人と深い友情関係にはならなかったかも知れない。