タイ米はまずい!?
大阪あべの辻調理師専門学校のサイト→ 内で、海外レポートとして“マイ・ペン・ライ”と題し、文を掲載しています。 下記文は転載。 |
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日本国内での記録的な米の不作により発生してしまった「タイ米騒動」から10年以上が経ったが、未だにタイ米を「美味しくないコメ」と思っている日本人が多いのではないだろうか? そして、昨今の焼酎ブーム。沖縄特産「泡盛」の原材料の多くはその「タイ米」である事実を一体どれだけの日本人が知っているのであろうか? 「タイ米騒動」当時、タイ米に適した炊き方や食べ方が一切紹介されず、タイ米を日本米の代替品として食べた日本人が、タイ米の本来の美味しさを知ることがなかったのは当然であろう。 ただ、その一部の日本人がタイ米の本来の味を知らぬままにタイ米をけなしたことは、甚だ不本意なことであり、日本人と同じ“コメ食文化”のタイ人にとっては、「マイペンライ」では済まされない事態であった。 日本人が自国の米に誇りを持っているように、タイ人もまた同様である。 それを誤った認識のもとにけなされてしまったのだから、タイ人としては納得のできないことであっただろう。同じ“コメ食文化”人として、互いの米文化に尊敬の念をいだけることをタイ・バンコク在住の一日本人として心から願うばかりである。 それではここでタイ米の正しい炊き方、美味しい食べ方を紹介したいと思う。 伝統的なタイ米の炊き方に「湯とり法」という方法がある。日本米とは炊き方が全く異なるので、参考までに… 1. 鍋にサッと洗った米と大量の水を入れて 蓋をして一気に煮立てる。 2. 煮立ったら、蓋を取ってしゃもじでかき混ぜ、 軽く芯が残っている “アルデンテ”状態になったら、 湯を捨てる。 3. 鍋に再び蓋をして、 弱火にかけて数分蒸す。 タイ米の特徴は、米の粘りが少なく、“パラパラ”していることだ。 タイ米は、水分の浸透性に長けており、また粒離れも良く、スープなどと合わせても形がくずれにくい。タイでは米をスプーンで食べるのが普通であり、箸では食べることはまず無い。つまりタイ米はタイの炒飯やカレーなどのタイ料理には勿論、日本料理であれば雑炊、西洋料理であればバターライスなどを作る際にも適した米なのである。 日本米には日本米ならではの、タイ米にはタイ米ならではの魅力、特性がある。お互いの特性を知り料理によって使い分けることで、より美味しい米料理を楽しむことができるのではないだろうか。 注 : 今回のコラムにおける「タイ米」とは‘タイのうるち米’に限定しています。 → 全文はこちらで 辻調コンピトゥムのページへ |
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カオ・パット ご存知「タイ風焼飯」 |