Let's  cook  Thailand

タクシー色々


バンコクでの生活が私の日常になって早5ヶ月。日本では非日常の世界だったバンコクでの生活が今では日常になり、日本での生活から見れば尋常でないことも自分にとっては当たり前になってしまっている。そうなると他人は驚くような出来事も自分では何とも感じなくなってしまうという状況になる。或る人の言葉を借用すれば『一歩ずつタイ化』しているのであろうか…。

改めて客観的にバンコクを観察してみると、バンコクの道路には実に日本では見ることの無いような様々な状態で人々が乗り物に乗って移動している。タイに来たことのある人が見れば「あぁ、あれか」程度の物であろうが、ちょっと紹介!!

    

バンコクには非常に多くの、所謂タクシーが24時間ひっきりなしに走っている。その車両存在密度といったら日本の比ではなく、タクシーを捕まえるのに苦労すると言ったことは絶対に無い。当然日本のようにタクシー会社に電話をして車両を手配するなんてことも無い。必要ないのである。どんなに待つのが嫌いな人でもすぐにタクシーは見つかる。
タクシーは車両の上に「TAXI METER」と英語で看板をつけているのでそれで確認をすればよいが、それでなくてもタクシーはすぐに分る。とにかくその車両の色が派手!!なのである。一番多く走っているのが写真左の「緑と黄色」。これは個人タクシーで比較的安全。よくタイのガイドブックを見てもどの本にも「この色の車両は安心」と書かれている。次に多いのは「赤と水色」。はっきり言って趣味の悪いカラーだが、数日もバンコクに滞在しているとこの色の車両にも目が慣れてしまうから不思議である。私はタクシーを捕まえるとき、上記2種の内からどちらかを選んで乗車するようにしている。この2種以外では、かなり数は少ないものの、ピンクや銀色、紫色の車両なども走っている。ちょっとあの紫色には乗る勇気が湧いてこないし、将来も乗ることは無いと思う。

タイの地方都市に行くと未だに料金事前交渉性の車両が走っているが、現在のバンコクではほぼ100%のタクシーがメーターを使用している。タイ語が分からなく、また、タイのタクシー料金の相場を知らない外国人がタクシーに乗って料金をボッタくられるとかいう事もこれによってだいぶなくなっては来ているようだが、たまにメーターのスイッチを入れずに走る悪質な運転手もいるようなので、外国人は乗車時、特に注意が必要。ちなみに私は今までタクシーに乗ってトラブったことは無い。
外国人が乗車しても拒否をしない運転手は金額ぐらい英語で話すことが出来るであろうが、基本的に英語は通じないと思ったほうがよい。特に日本人の英語はタイ人には聞き取りづらいらしくこちらも大変である。また、バンコク市内の地名はそのままカタカナ読みをしても9割方通じない。直接地図を見せるか、タイ人にその地名のタイ語発音を教えてもらうしか他に方法は見当たらない。

現在のメータータクシー初乗り運賃は35バーツ。そこから、走行距離によって加算されていくのは日本と同じだが、バンコクのメーターはそれとは別に渋滞時間による料金加算もされていく。渋滞の多いバンコクならではの料金システム。とはいっても乗車料金は日本に比べれば驚くほど安く、日本人観光客には重要な足になる。先日私も自宅からバンコク・ドンムアン国際空港までタクシーに乗って行ったのだが、40分間走って200バーツであった。日本円に換算すれば600円弱である。近距離であれば200円も用意すれば大丈夫である。

タイにはタイならではのタクシーが走っている。そのエンジン音から名づけられた「トゥク・トゥク」である。この車は未だに完全料金交渉性で、観光地でもない限り、英語が分る運転手はまずいない。タイ語での料金交渉が無理であればメモ用紙と地図は必携品になる。外国人、とくに日本人の場合はボラれるのは間違いなしであるが、そこら辺はある程度寛容にならざるを得ないような気もする。「日本にはないトゥクトゥクの特別乗車料金」と思ったほうがよい時もある。ちなみにメータータクシーの料金よりひとまわりだけ高いのがこのトゥクトゥクの本当の相場。基本的に近距離専用。座席は2,3人分しかないなのだが、タイ人(特に学生)はこれにびっくりする位の人数で乗っているのを時に見かける。7,8人ぐらいだったら中国雑技団状態でタイ人の学生は乗っていることがある。

ギュウギュウ詰めといえばこのソンテウもすごい。乗り合いピックアップとでも言おうか、トラックの荷台に座席をつけて走っているこんな(←)車である。このソンテウはタイの田舎でこそバリバリ現役だが、バンコク市内では徐々にその数は少なくなってきている。
ちなみに私の現在住んでいる所には、ある。バンコクで「ソンテウが走っている=タイ人居住地区」と言うことで、バンコクの中心街ではまず見かけない。私の地域では一回の乗車料金は4バーツ(≒12円)統一。私は毎朝このソンテウに乗ってバス停のあるスクムビット通りまで出ている。
こんな車でも道路が空いていれば爆走することが多いので、入り口付近に立っている人はマジで命がけである。しかし、私はこの入り口付近に立って乗るのが好きなので、いつもなるべく中には入らずタラップの所に乗って鉄棒に掴まっている。最初は怖かったが、慣れれば風を切って走るこの乗り物が私は大好きである。

小学生は学校へソンテウや学校の通学バス、または親と一緒に車、バイクで登下校している。学校の通学バスとは言ってもワゴン車のようなしっかりしたものもあれば、中には「おいおい」とツッコミたくなるような車もある。→これである。トラックの荷台に乗るのはソンテウと一緒なのだが、転落防止のため檻のように網で囲まれているのだ。表現は適切でないがまるで収監される動物状態。もうちょっと何とかならないのかね…これ、といつも思う。ちなみにこの車には20人以上の小学生が乗っている。スゴイ。

バイクはタイ人にとって重要な交通手段の一つである。日本には無い二人乗りして客を運ぶ「バイクタクシー」という職業がタイでは成立しているところからもそれはうかがい知る事が出来る。一応2人とは書いたが時には3人、時にはバイクに台車のようなものを取り付けて10人以上の人を一台のバイクで運んでいることもあってビックリする。台車は何も人用だけではなく、商売道具を取り付けて商売をする場所まで店ごとバイクで移動している人も珍しくは無い。

バイクに乗る際、タイには一応ヘルメット着用義務があるようだが、それは法律というより、「個人の責任で」という感じを受ける。ヘルメットはつけても、つけなくても良い。そんな感じである。先日は警察官がノーヘル&二人乗りで走っていた。そんな感じである。交通事故の人口に対する死者数は日本の2倍以上。近年になって警察も排気ガスや、危険な車に対しての取締りを強化しているようだが、タイが交通に関して途上国の域を出るにはまだ相当な時間がかかるような気がする。

先日、ナンバープレートが無いからと、ダンボールに手書きでそれらしく(?)書いて走っている車をみかけた。しかも私が過去に見つけたのは1台だけではない。ここまでくればもう経済ウンヌンではなくて、タイ人の意識の問題のような気もする。

ここのページに載せた写真は全てある交差点で撮影したものである。撮影時間はわずか15分。15分間街中の交差点に立っているだけで色々なタイ人を見ることが出来る。とある商人は今日も裸足で籠を担いで道路のど真ん中を歩いていた。

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