Let's  cook  Thailand

まえがきへ戻る

私のたわごと・・・ その83 ('04.4月)


日本でびっくりした事 その5 → 『街中の看板』
東京や大阪の大都会に行くと、1,2年しか時間が経っていないのに、街が一気に様変わりしている箇所があった。

その中でも一番変化が激しいと思ったのが「飲食店の看板」。昨今のブームを反映してか、おしゃれ系な、ビジュアル重視の看板が目に付いた。 
2年前にはそんなに無かった「ラーメン」を「ら〜めん」と書いてみたり、「コーヒー」が「カフェ」になっていたり。そして昨今のデフレを前面に出す「○○・380円!!」 のような食べ物の値段をでっかく書いてある看板。 

2年前は牛丼店とハンバーガー店位だけだったのに、今では質もそうだけれど値段もそれ以上に重視と言う感がある。
確かに、ラーメンは書道風に「ら〜めん」と書いてある方が何と無く美味しそではあるのだけれど…。私にはちょっと違和感。
(→写真・池袋にあった 一見カフェのようなラーメン屋。 撮影のちょっと前(PM10:30)まで行列が出来ていた。私も思わず並んでしまった…) 

日本でびっくりした事 その6 → 『優先席』

 今回
の日本滞在中、ほぼ毎日と言って良いほど移動手段として電車を利用していた。

特に気になったことといえば、常に車内アナウンスや電光表示等で「不審物を発見した場合は直ちに…」の類。日本は厳戒令状態なのであろうか。きっと、そうなのであろう。

また、2年前までは「電源をお切り下さい」との一点張りだった車内での携帯電話使用も、マナーモードでの使用、そして通話は遠慮するようにとのアナウンス。 あそこまで車内でメールを打つ人が増えてしまっては、こうなったのは必然であろうとも思う。 果たして日本で「優先席」付近の乗客がアナウンス通りに電源を切っている人はどれ位いるか、一度調べてみたいものである。

その「優先席」であるが、「優先席」とは一体何なのであろう? 

そんなことは皆、分かりきっているはずなのであろうが、実情は「他と席の色が違うだけの席」という感覚が普通になってしまっている。 この感覚をタイと比較をしてみた。

タイを走る電車に「優先席」は存在していない。なぜならタイの場合席全部が優先席だからである。老人・子供・妊婦・女性に席を譲るのはタイ人の常識中の常識である。
もし仮にそういう人がいて、席を譲らなかったとしたら、一気に周りから非難の目が向けられる。
タイにはそんな空気が実在している。 譲られる身分の人は席を譲ってもらって当然なのである。 

しかし、現代の日本人にはその感覚が薄らいできてしまっている。

但しタイでの唯一の例外身分は「僧」。 敬虔な仏教国“タイ”では、すべてに優先して宗教があり、僧がいる。
「僧の席」はバス等ではしっかり決まっていて、車両の窓ガラスに「ここは僧の優先席」と書いてある。
『僧が誰かに席を譲る』といった場面を未だかつて私は見たことが無い。

そして、携帯電話はタイの場合規制は全くなし。マナーもあまり存在していない。別に車内で携帯電話を使って喋っている人がいても、あまり周りは気にしていない。それがタイである。

席の座り方しかり。 
東京近郊で7人がけの車内席に座席を大きく使う人が何人かいて、5人だけで座っているのをしばし見かけた。 

関西ではこういう事があれば、ちょっとの座れる隙間に誰か2人が「ごめんよっ」と言って間違いなく割り込む。 
東北・岩手の列車内ではそんなことは無く、きちっと皆が座っていた。

何故か、東京の列車だけは「個」が「公(=マナー)」を支配してしまっている感が高く、大きな違和感を感じた。 

タイでの列車も基本的には、皆キチッと座っている。 
ただ、バンコクを走るBTS(スカイトレイン)の座席は、一人一人の座る場所が出来ているベンチ型座席で、既定外の人数が座ることはまず無い。 
東京の電車も、これと同様に一人一人の席スペースが分かるようベンチ型に改造したほうが良いのであろうか? 根本的な良心の問題なのではあろうが。)


トップへ戻る