Let's  cook  Thailand

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私のたわごと・・・ その78 ('04.3.15)

日中街中で人とすれ違った時の挨拶。日本では「こんにちは」が一般的。 
タイでは一応同意味の「サワディー(・クラップ)」という言葉があるが、タイ人はこの状況の時、あまりこの言葉を使ってこない。 
何をいってくるかと言うと「パイ・ナイ・マー」。 
直訳すると意味は「どこ行って来たの?」と疑問形である。 兎にも角にも「どこ行って来たの?」と聞くのがタイ人は好き。 

突然こう聞かれても、『何もいちいちどこに行って来たかを聞くなんて、そんなプライベートな事までなんで言わなきゃいけないんだ』と私も当初はそう思っていたが、これはただの挨拶であることが分った。 

では何と答えればいいかというと、「パイ・トゥラ・マー」(=ちょっと用事で行って来た) や 「パイ・ティヤオ・マー」(=遊びに行って来た) などと本当に適当に答えれば充分。 

知人がどこに行って来ようが、タイでは他人の事などたいして気にしていないのである。

そして、親しくなってくると、タイ人は段々と挨拶の「サワディー」という言葉を使わなくなっていく。 

日常となると必要性が無くなっていくかららしい。 日本では、どんなに親しい人であろうと朝は「おはよう」、昼は「こんにちは」、寝る前には「おやすみ」は当たり前のように感じられるが、そこまでの「挨拶」というものに対する感覚が日本人とタイ人はかけ離れている。 

日本人同士であればこの挨拶は「必需」であっても、タイ人の中でこの言葉は「便宜上の言葉」なのであって意外にも必ずしも必需ではないようである。

タイに駐在で来ている商社や工場関係者もいかに雇っているタイ人従業員と朝一で会った時に「サワディー」と言わせるかで苦労した人が結構いるようである。 

朝だけでなく、退社時にすれ違ってもいかに「サワディー」と言わせるか。 
親しいタイ人同士の従業員では言わなくてもOKかも知れないが、やはり外国から来た日本人には、他国にいながら自分勝手かも知れないが、挨拶は言いあいたい感覚がある。何も無いのはやはり淋しい。 

もうこうなったら、こちら日本人サイドからタイ人にもドンドン挨拶を率先してしなければいけないようである。 

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