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私のたわごと・・・ その45 ('03.5.13)
タイは、海賊版CD(違法コピー商品)の天国であった。
映画や、音楽のCDコピーが1枚100バーツ以下で売っているし、DVDなんかも高くて200バーツ程度である。
中でも、パソコンソフト関係のコピーも同様の値段で売られていて、数万円するはずのWindowsもコピーが100バーツ(≒290円)なんかで売られていたりする。 以前より、アメリカは知的財産権の侵害だと言って度々タイ政府に海賊版CDの取締りを強化するように言っていたが、とうとう今月から本格的な取締りが始まった。
先日、ふらっとパンティッププラザ(パソコンやCDを全館で売っているちょっとマニアックな電脳ビル)に行って見たところ、今までコピー商品を売っていた店は、殆どが店を閉め、区画によってはひっそりとしている所もあった。どうやら今回のタイ政府は本気らしい。
この取締りが行われる前まで3ヶ月間していた麻薬撲滅戦争は警察の発表によると一応の成果は挙げたようである。結局死者も2,200人を超えたらしいが、逮捕者も4万人以上いたらしく、警察はこの勢いで海賊CD・売買春・汚職…と取り締まる勢いなのだそうである。
結局麻薬撲滅戦争では多くの死者が出たが、これに対してアメリカや欧州連合・南アフリカなどの大使がタイ政府に説明を求めているそうである。特にアメリカはお得意の「援助を打ち切るぞ!!」と脅しもかけてきているようで、それに対してタイのタクシン首相は「外国の援助などは微々たる物に過ぎない」とかわしているそうである。
先のイラク戦争で大量殺戮兵器を唯一使って数多くのイラク人の死者を出しておいて、今度は経済力に物をいわせて、戦争中立の立場をとったタイに対しても脅しをかける。
どうしても、「頑張れ!!タクシン!!」 って感じになってしまう。タイ人のタクシン支持率が高いのもなんとなく頷ける。