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私のたわごと・・・ その44 ('03.5.6)
日本で売られているタイの旅行ガイドブックを見ると、必ずと言って良いほど「ロット・ラーカー・ダイ・マイ?」(値段まけてください)と言うタイ語が載っている。
確かにタイでは日本人相手に、不当な値段で物を売りつけたりする人もいるが、必ずしもタイ人全てがそうでないと思う。タイの何の基準も価値観も持たないで、場所をわきまえずに「ロット・ダイ・マイ?」と言うと日本人が冷たい目で見られることがしばしあるようだ。
先日、あるタイ雑貨店で日本語で書かれた下記の様な看板が立っていた。
“私達は、これらの商品を売って生計を立てています。販売の価格は頑張ってのギリギリの値段ですので、日本のみなさん、決して値切らないで下さい”
この雑貨店は決してタイでも高い価格ではないと思える良心的な店である。この看板を見たとき、なんとなく悲しくなってしまった。
タイ人国民の月平均給与は未だに1万バーツ以下である。1万バーツ≒29,000円である。このことを頭に入れてタイの街を歩くと、自然とまけても良い店か、ダメな店かの判断は付くと思う。
ただし、英語で「How much?」と聞いたり 客が日本人だと分ると言い値をふっかけて来る店も確かに多いので、判断はやはり難しいのであるが…
理想論を言えば、タイ人と一緒に買い物をすると、とても良い。