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私のたわごと・・・ その 19('02.7.5の日記)
「さようならー」、「オヤスミ…」と突然バスの中で声をかけられた。
一目瞭然オカマ集団を初めて見た。過去に動きが"怪しい''感じの人は何人か見たことがあったが、今回は100%間違い無しである。彼ら(いや、彼女達?)は髪は長く、体はボチボチ細い、胸もある。顔もパッと見た目は女性だが、よく見るとどことなくホリが深い。肩は男性時代の面影を残すが如く張っている。「PRADA」などのブランド品を身に付け、何故か安っぽいビーチサンダルを履いていた。足は…デカい。
たまたま乗り込んだバスは混雑していた。友人と2人で乗車したものの、座ることが出来ずに近くにある座席の手すりに掴まった。この掴まった座席に座っていたのが、例のオカマちゃん達であった。確証を得たのは、その話し声を聞いた時。彼らは身長が大きい人たちばかりで、普段聞くタイ人男性の声よりも太く芯のある声で話をしていた。一応人目をはばかるように小声で話しているものの、私にはバッチリ聞こえた。
敢えて立っている場所を替えてしまうも変な感じだったのでそこに留まっていたのであるが、なんかたまーに変な視線は感じた。無視して日本人の友人と話をしていたので特には何も無かったが(有るわけもないが)、「ナナ」と呼ばれるナイトスポットがある地区を通りかかった時、彼らは降車していった。この時に掛けられた言葉が最上部にある二言。まだまだ日の強く照っている17:00頃である。まだこの時間に「オヤスミ」はないだろ、と思いつつ私は彼らに目線を上げる事も無かった。