Let's  cook  Thailand

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私のたわごと・・・ その100 ('05.3.11)

こんなことを書いてある本を読んだ。

タイにも「制度外金融」という言葉がある。つまりサラ金のことである。 

タイ人は日本人より貯蓄感覚が薄く、また年金制度もしっかりと確立されていないので、(これは日本も怪しいが…)、どうしても借金という制度を利用してしまう人々が昔から多い。

この昔というのは、近代の金融制度が確立される以前からのことのようで、個人対個人の金銭の貸し借りはこの国ではさしも当たり前のように行われている(対個人でも契約でしっかりとした金利がついているのがこれまた凄い。)

また、このタイ国の人々の国民性で自分の所有物を高価な物にすることにより、周りにいる人に権力や地位を顕示するといったものがあり、月収の何倍もする携帯電話をドンドン買い換えたり、超高級な外国車をポン!と買ってしまったりと、日本人から見ても理解不能な購買行動をしている事を多々見かける。

しかし、社会的な身分が決して高いとはいえない人々は制度内金融(法に基づいた金融)を利用できない立場にあり、どうしても制度外金融(サラ金)に手を出してしまっている人が多い。 制度外金融は通常の金融機関より遥かに高い金利を科しており、ひどい所は平気で月利20%というものもあるという。

主力の商業金融機関が制度外金融を利用する人に融資を行わないのは、貸付価格に対してのリスクが高すぎるのと、どうしても小口顧客になってしまうので審査等のコスト高が原因だそうだ。これはただの悪循環で、お金のない人がサラ金に手を出して、更にお金の無い状況を生み出してしまっている。

政府は政策によってこの状況を打破させないと、この国自体の経済の信頼を再び崩してしまいかねない事態になってしまうと警告している専門化がいる。制度外金融を利用している世帯の割合は、タイ全国の全世帯数の約40%弱。 これは凄い割合である。 不当な搾取を受けなければなんら問題が無いのであるが、これは闇金融の話。そう簡単な問題では無いらしい。 これまたタイの国民性であろうか… 

目先のサバーイ・サバーイ

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