路線バスの乗り方指南。
バンコク市内を移動するための手段は沢山ある。最も市民の足となって大切にされているのは、路線バス。バンコク市内くまなく走っているこのバスはとても安いし、便利が良い。ただし、きちんとシステムが理解できればの話。何が厄介って市内くまなく走っているものだから、どのバスに乗ったら目的地に辿り着くのか非常に解りづらい!。バスの行先表示はルートを示す数字だけ(行先も厳密には書いてあるが当然タイ文字)でタイ人は自分の乗るバスの番号だけを見て乗車するし、その番号しか理解してない。だから、近くにいるタイ人に自分の行きたい所を言って乗車するバスを教えてもらおうにも、大体は「わからん」と言う答えが返ってくるのがオチ。そしてややこしいに拍車をかけているのが『ポーオー(クーラー付)』路線。ここでは同じ番号でもクーラーの付いているバスとそうでないバスは、番号が同じでも全く違う路線を走るのである。路線番号の横に『ポーオー』とタイ文字で書かれていれば、クーラー路線。それ以外はクーラーなし『サーイ』路線。もうここで既にややこしいのにもっとややこしいのが、この御時世、クーラー無しじゃあんまりだと『サーイ』の路線にもクーラーつきの『ちゃっかりポーオー』バスが走るようになってきているのでもうワケワカラン状態。日本語の解るタイ人に「バスガイドはありますか?」と聞いたら、「そんなものタイ人が作るわけないでしょ」だって。「じゃあタイの人々はどうやってバスの路線を知るの?」と再び聞くと「車掌に直接聞くのよ」だって。タイ語を理解できない私にはどうしようもなくなっていたら、なんとある日本人より「そんな日本人向けの路線バスガイドが売っている」との情報を得て、早速購入したのがこれ(→写真)
。確かにとても解りやすく便利。でも注意書きには、《バスルートの変更や追加、廃止は日常茶飯事のバンコクのバスのこと、記載内容はどんどん古くなっていきます》。ざっと見ても200近い路線があるので、さすがに把握しきれない様子。当然ながら時刻表なんてものは存在してない。この渋滞蔓延都市では(←写真)あったところで時刻表なんて信用度は限りなくゼロ。
そんな渋滞を尻目に走っているのがオートバイ。渋滞知らずで車をよけながらいつもスイスイと走っていて市民の第二の足になっている様子。狭い小道などが多く、車で動くときが面倒(困難)なときはこのオートバイタクシーがとても便利。だいたいは近距離を一回10バーツ(≒30円)程度でのせてくれるので、私も今のところはよく利用している。なんといっても気持ちがいい。ただ基本的に客はノーヘルメットなのでいざというときはちょっとヤバイかも。
そしてそんなバンコクに待望の末、99年に登場したのがBTS、スカイトレイン。いうなればモノレールで当然渋滞知らず。ちょっと他の輸送機関に比べると割高なものの本当に便利。車体は、かのポルシェ社のデザインで、中も近代的で清潔的。運行区間は短いものの将来的には、空港に繋がる予定(?)で本当に便利。来年にはこのバンコクにもいよいよ地下鉄が開業予定で、ますますバンコクも便利になっていくはず。なのだけれども…、なにせこのBTSも予定より数年遅れての開業だったので、今度の地下鉄話もいつまで「来年開業予定」と言い続けるのかは全くもって不明。
なんだかんだ言ってもBTSの走っていない区間に行くにはタクシーかバスしかないので、私も先日ある所から、帰宅するために初めてバスに乗りました。忘れません、23番路線です。先の地図上ではクーラー無しの『サーイ』路線にのれば無事に家に着くはずが、乗り込んだらなぜか『ポーオー(クーラー)路線』を走り出し、いきなり高速道路に上がってしまい、挙句の果てには私の持っている地図からも消えてしまう位、遠くまでノンストップで連れて行かれました。しかもよく見るとクーラー路線とも違うルートを走っていたみたいで、結局迷子。そこからタクシーに寂しく乗り込んで帰宅。ケチった代償はとても高く付きました…。
結論。→タイ語でコミュニケーションがとれずに路線バスに乗り込む前には必ず「目的地に連れて行ってくださいと」真剣にお祈りをして、後は運を天に任せるのが一番みたいデス…。