タイ料理といえばやはりそのスパイス類!
「スパイス=辛い」と思いがちですがそれは違います。確かに中には激辛の物もありますが、そうでない物の方が多くあり、それぞれに個性をもった物ばかりです。昔、西洋諸国ではスパイスを求め遠くアジアを目指し、胡椒は金貨と同等の価値であったと言います。スパイスを求めインドを目指し新大陸(アメリカ大陸・西インド諸島)を発見したコロンブスの話は有名です。大航海時代、その新大陸からヨーロッパに持ち帰られ世界中に広まったスパイスもあれば、逆にアジアから世界中に広まったスパイスもあります。薬効や食品の保存・臭い消しの為に求められたスパイスも多いのです。ここではそんな中から現在タイ国内においてよく使われるスパイスを紹介します。
プリック (Capsicumpe ppers) ナス科
プリックとは唐辛子の総称。 唐辛子の原産地は中南米と西インド諸島で、コロンブスがヨーロッパに持ち帰ったといわれています。意外とその歴史は浅く、16世紀頃それがタイに伝わり、現在に至ったようです。いまや世界中で生産されている唐辛子は100種以上ありますが、タイには10種以上があるといわれています。タイでは生のまま使われる事が多く、中でも「ねずみの糞のような」という意味を持つプリック・キー・ヌウという名の小さな唐辛子はその辛さが特に強烈です。大きさが大きくなるにつれて辛さも和らぎ、プリック・チー・ファーのような大型の物の辛味は弱くなります。またプリック・ポンやプリッキーヌ・ヘンといった乾燥品もあります。
パクチー (Coriander) セリ科
原産地は地中海・東ヨーロッパ地方。現在ではその原産地よりもむしろ中国、東南アジアの料理でなじみのある香草です。中国では香菜(シャンツァイ)、日本では中国パセリやコリアンダーと一般的に呼ばれています。ヨーロッパでは乾燥した種子を主に使用しますが、タイでは生の根、茎、葉を主に使い、種子を使うのはカレーなどの限られた料理のようです。独特の香りがある為に日本人にはなじみが薄く、好き嫌いのハッキリする香草です。最初は嫌いでも慣れれば病み付きになることもあるようですが・・・
タクライ (Lemon grass) イネ科
英語名でレモングラスの名の通り、レモンに似た香りがします。が、実際のレモンとは関係ありません。乾燥品や粉末もありますが、タイで使うのは主に生を使います。料理には、根より20cm位の白っぽい所を使います。薄くスライスして和え物などに使いますが、生のまま使うのは丸みを帯びた根元の2〜3cmのところが良く、細くなる上の方は繊維が多く堅いので生食には向きません。トム・ヤン・クンなどのスープの香りには欠かせませんが、食べても堅くて邪魔になるだけなので、少し大きめに切って、よけやすくした方が良いでしょう。
ピュー・マックルー (Kaffir lime skin)
バイ・マックルー (Kaffir lime leaf) ミカン科
マックルーとは和名でコブミカンのこと。根をピュー、葉をバイと言います。ピューは薄くそいで使用します。ほかの材料・スパイスと一緒に石臼(クロック)でつぶしてカレーの材料になります。バイは柑橘類特有の香りがあり、主にカレーやスープの香り付けに使用します。ちぎったものをトムヤムに入れたり、芯の固いところを細かく刻みトート・マン・プラー(タイ風さつま揚げ)、炒め物や魚のあんかけ、カレーの仕上げにと、多くのタイ料理に使われています。
カー (Galanga) ショウガ科
生姜に大変似ていますが、カーのほうが一回り大きく、色は白っぽくて堅い皮はなく、香りは生姜と違いさわやかな甘い香りが特徴です。 カレーやスープ、その他多くの料理の香り付けに使用されます。生姜のようにすりおろして使うことはありません。タイでは主に生のものを使用します。生は古くなると茶色く変色し堅くなるので、なるべく色の白いもので、茎に近い部分がピンク色の物を選ぶと良いです。カーは漢方薬としても使用され、鼻や喉の炎症、気管支炎の消炎剤として、また胃腸の働きを良くする薬として処方されています。
マナオ
以下・工事中です。
クラチャイ
バイトーン
ホムデン
バイトーイ
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