Let's cook Thailand
アロイ!! タイ料理
2007年2月 in sriracha トップへ戻る


ヴィエンチャンの朝___

 散策中、街中を漂うフランスパンの匂いと共に、どこからともなく甘~い香りがやってきた。

 ふと目を横の歩道に出ている屋台に向けると、ラオスコーヒーを飲んでいる人々がフランスパンと共に、朝支度をしていた。

 濃い(インスタント)コーヒーの下に沈んでいる白いものは練乳。飲む前にスプーンでそれらを混ぜて飲む。甘くてほろ苦いラオスコーヒー。(混ぜるとこうなる→)

 次いでハシゴした2軒目の食堂では、軒先に沢山のフルーツが並んでいたので、その中から「柿」を選んで氷、シロップ、そして水と共にミキサーでシェイクにしてもらった。
 初めてだったが、まさに「柿~」という味で意外と美味しかった。
 ヴィエンチャンより緯度が北の東南アジア(タイ北部や中国南部)では柿が今の時期に収穫される果物の一つである。
ラオス(ベトナム)風コーヒー 柿のシェイク

【1】

【2】
 ラオス・ヴィエンチャンで食べたフランスパン。
 とにかく時間がなかったので、朝から3ヶ所をハシゴしてみた。

 【1】一軒目。中央バスターミナルの近くで出ていたパン屋台。ラオス語で書かれたチラシ(?)に包まって売られていた。
 Sサイズ1本で・・・ 
  2,000Kip≒7バーツ≒23円

 【2】二軒目、大通り沿いにあった小さな食堂。
 道路に面したショーケースの中には、パンや具になるツナ缶、野菜、チーズが並んでいた。
 こちらはハーフサイズで・・・
   7,000Kip≒25バーツ≒80円。
 
 【3】三軒目。
 道路の脇の(小汚い)小さな路地を入ってみたら、庶民用の小さな市場が出ていた。その奥で発見した店。
具には、豚を甘く煮て乾かしたものや、チリソース、ちょっとだけ安っぽいハムなどが入ってラオス人好みの味付けのパン。
 こちらもハーフサイズで・・・
  5000Kip≒18バーツ≒56円。


 食べすぎた・・・
 さすがに、わずか2時間の間に、これらのパン+αを食べたので、朝から腹いっぱいになってしまった。でもやっぱり美味かった~!!
 この日の使った朝食代、約200円也。

【3】
 とりあえず、ラオスに入ったら食べようと決めていたものが3つあった。

1. ビアラオ
2. フェー (ラオスのクイッティアオ)
3. フランスパン

 もちろん、いずれもタイ国内で食べられないことはないものであるが、やはりその国の料理やビールはその国の空気を吸い、街の雰囲気を肌で感じながら食べる(飲む)のが一番!!

 と、いうことで、ヴィエンチャンでの仕事がひと段落した夕刻、街の目の前を流れる雄大なメコン河を眺めながら、独りビールで乾杯!

 夕陽を見ながらの簡単な食事の後、街中の食堂に移動して、フェーを注文。そして、さらにビアラオをもう一本。

 飲みすぎ。。。 

 夜になると、電灯の少ないヴィエンチャンの街は一気に闇に包まれてしまった。

 一人、ヴィエンチャンの闇から、どことなくやってくる涼しげな夜風に当たり、ふらふらと千鳥足でホテルに帰った私は、そのまま部屋に着くなりパタンと眠りについてしまった。~zzz
ビア ラオ
(ラオス ビール)
メコンに沈む夕日
フェー
(ベトナム語のフォー)
またまたビアラオ
今回のシーチャン島への旅の途中、海上で大きな「イラン籍」の船の横を通った。
船体には大きなアラビア文字、船上にはイラン国旗がなびいていて、一体何の船なんだろう?? と思っていたら近くに座っていた地元タイ人が、「タイ米を輸出するところだよ。」と教えてくれた。

確かに、船の反対側(→)には小型船が何隻も横付けされていて、明らかにタイ人と思われる人がせわしなく動いているのが見えた。

これらの小型船は、チャオプラヤー川を下って、タイ中部のアユタヤ県やチャイナート県などから米(カオ・ホーム・マリ)を満載にして来た船なのだそうだ。

なるほど、タイでは今でもチャオプラヤー川が重要な物資の輸送ルートのようである。

その他、この海域から同様にアフリカ、中東、南アジア、オセアニアと世界各国にタイ米が運ばれているらしい。→こちらはパナマ船籍。 タイのお米はここから世界の食卓を支えているのである。
イラン船籍
 シラチャーの沖合い、約11kmに浮かぶ島、シーチャン島で食べた朝食。せっかく漁業の島に来たのだから、シーフードを…
という事で、イカのバジル炒めを注文した。

 シーチャン島はタイ人にとっても魚釣りのメッカで、シーチャン本島と近隣の島を繋ぐ船には、沢山の釣竿をもったタイ人が乗り込んできた。
 ここの近海ではさまざまな魚が釣れるらしく、今日見かけたタイ人は50cm程の立派な「ヒラマサ」を片手に嬉しそうな顔をしていた。刺身にしたら美味しそうであった。 

 その他、タイ人の食生活に密着している魚の一つ、プラートゥー(ปลาทู)も大量に船内に運ばれてきた。
ブラートゥーは、日本の鯵に似た魚。
 お店によっては、この魚を「アジのタタキ」としてメニューに載せているところもある。 これまた、結構おいしい。

 タイ国内は決して生鮮品の輸送が日本ほど整備されていないので、折角の新鮮な魚もわずか100km離れたバンコクに着いて店頭に並べられるころには鮮度が悪くなり始めている場合がある。

 やっぱり新鮮な魚は、港で食べるのが一番!
ガパオプラームック
กะเพราปลาหมึก
(イカのバジル炒め)
 クイッティヤオ(麺)の一種、太麺のセンヤイ(เส้นใหญ่)を野菜、と卵で炒めた料理。

 シーイウ(ชีอิ๊ว)はタイ語で醤油の事。語源は中国語の鼔油(sii-iu)から来ているらしい。ちなみに日本語の「醤油」も中国語の「醤(ジャン)」に由来している説が有力。穀物の「穀醤」からとられる油のようなものなので、醤油となったらしい。
 さらに、タイのナンプラーは「魚醤」。タイ語のナンプラーを直訳すると“魚の水”、正に魚の醤(ジャン)である。

 話を戻して、この料理はメニュー表に「クィッティアオ(ก๋วยเตี๋ยว)・パッ・シーイゥ」としか書いておらず、注文の際に自ら「この麺を使って」と麺の指定をしなければならない。
 つまり、この料理は写真のセンヤイでなくてもOKなのである。
センレック(米麺)、センミー(米細麺)でも注文すればフツーに作ってくれる。(センミーで注文するタイ人は少ないようだが…)

 基本的に作られた段階では唐辛子は入っておらず、日本のヤキソバみたいな味。タイ人はこれに粉唐辛子や砂糖を大量に掛けて、自らの好みの味にして美味しそうに食べている。(11月16日)
センヤイ パッ シーイウ
เส้นใหญ่ผัดชีอิ๊ว
(米太麺の醤油炒め)
 近所のセブンイレブン前で「ジュウ~ジュウ~」というエンジン音とは違う音を出すトゥクトゥクが停まっていた。

 ふと、近づいてみると、何とトゥクトゥクの席にガス台とフライパを置き、その上でグイチャーイを焼いている。
 こりゃ面白い。まさにタイの「走る屋台」である。
「店名」、「商品の値札」は写真の通り、車の背面に付け、客席が即席のキッチンになっていた。

 このグイチャーイ、一つあたり僅か5バーツ。2つ食べれば十分におなかが膨れる量はある。また、種類も色々と豊富であった。

 注文をすると、適宜食べやすい大きさにはさみでカットしてくれ、袋にナムチム(たれ)と一緒に入れてる。

 何分移動屋台なので、出没場所、時間などは全くもって不明。 (11月14日)
カノム グイ チャーイ
ขนมกุ๋ยฉ่าย
(ニラ饅頭)
 タイ現地の「味の素」が出している商品“鮮茶シリーズ”の新商品。

 「お茶」なのに‘りんご味’なのである。
 コンビニで商品を手にとり、その場でしばらく考えてみたが、やっぱり理解できなかったので早速試飲!
 
 …基本的に普通のりんごジュースでした。はい。色も味も。ただ微妙にお茶の味が。。。"o(-_-;*) ウゥム…
 
 タイでの『お茶』はまだまだ甘味料入りが主流なので仕方ないと言えば仕方ないが、、、。
 まぁ、お茶とは思って飲まなければ、それなりに美味しいのは確か。

原材料表記は… 
 緑茶 32%
 砂糖 9.75%
 りんごジュース 1% のみ。
 “合成防腐剤・着色料は使用していません”との記載があるものの、一体残りの57.25%は何!? (11月13日)
ムーガタ ニンジャ
หมูกะทะ นินจา
(しゃぶ&焼き肉食べ放題)
 シラチャ市内の某ホテルのすぐ脇に、毎夜タイ人客で大繁盛の店がある。
 「ニンジャ(忍者)」という怪しい名前のこの店は、タイでは一般的な「しゃぶ&焼き肉食べ放題」のお店。
 名前からも察する事が出来るように、この食べ物が「日本料理(又は韓国料理)」だと思っているタイ人は意外と少なくない。

 まぁ、なんとなく、日本国内でもどこかにはありそうな食べ物ではあるが、一つの鍋で「焼き肉」も「しゃぶしゃぶ」も両方楽しもうという発想がやはり凄い。

 タイではこの形の料理を「ムーガタ หมูกะทะ 」と呼ぶことが多い。
“ムー”は豚、“ガタ”はプラパン(鉄板)という意味。

 だいたい平均して一人88~120バーツ程度で食べ放題という店が多く、この「忍者」も一人99バーツで食べ放題。  会計時にはプラス飲み物代だけが加算されるだけなので、「とりあえず味は二の次で良いから、たらふく肉が喰いたい!」という時に重宝する(?)店。

ちなみに、「忍者」の食べ放題メニューは…
 ・豚肉各部位
 ・鶏肉
 ・海老
 ・野菜各種沢山
 ・つみれ団子(ルークチン)
 ・シュウマイ
 ・鶏唐揚げ 
 ・アイスクリーム などなど

 「海老」にいたっては、席の横にある炭火で生の海老をセルフで焼いて食べる方式。
もちろんこれも食べ放題で99バーツぽっきり也。
 
 シラチャの市内に1軒赤提灯をぶら下げている店がある。その名も「みよちゃん」。
 15坪程度の小さい店に所狭しと席が並べられ、昨晩は40~50代前後の日本人男性客で満席であった。
 まさにここ店の中だけ「神田のガード下」みたいな雰囲気になっている。 入口で炭を使って焼き鳥を焼いており、その匂いにつられ思わず入ってしまった。

 焼き鳥1本が 25バーツ(≒80円)~。 5本のセットは125バーツ(≒400円)。
ビール片手に、ちょこちょこっと食べて500~800バーツ程度。(ただし日本の焼酎に手を出すと一気にこの値は上がる。)

 料理が出てくるのにかなり時間がかかっていたのが残念だったが、肝心の焼鳥はなかなか。 タイは言わずと知れた鶏肉の巨大産地。 新鮮な鶏肉であれば偽装の「比内鶏」でなくとも美味しいと感じるのは私だけだろうか? (11月9日)
 ←写真の料理はトムヤム・タレー(魚介類のトムヤム)。

 そう言えばもっとも有名なタイ料理の一つ「トムヤムクン」が“世界三大スープ”の一つなどという話を聞いたことがあったが、実際のところどうなのであろうか?

 現実、日本で一般的に世界三大スープと呼ばれているのは“あくまで日本だけで言われている”ものであって、決して世界中で言われているわけではないらしい。

 そもそも『世界三大スープ』と謳いつつ、実際には…
   ・ブイヤベース (フランス)
   ・ボルシチ (ロシア)
   ・フカヒレスープ (中国) そして、
   ・トムヤムクン (タイ)   
 の四つがよく挙げられている。 残念ながら日本代表の味噌汁は入っていない。(>_<;)

 “世界(日本)三大ナントカ” という表現はあくまで「甲乙つけがたい」という意味で使われるらしく、特に日本人はこの表現がとても好きらしい。

 トムヤムクンがこの世界三大スープの一つに入っている理由として、『初めて日本にこのスープを持ち込んだ業者が、創作したキャッチコピーである」という説もあるほど。(参考)

 実際、Wikipediaの「トムヤム」に関するタイ語ページ英語ページにはそんな記述が一言もない。上記の説が正しいとすれば、当然といえば当然なのだが…? (11月7日)
トム ヤム タレー
ต้มยำทะเล
(シーフードのトムヤム)
参考までに…下記、タイ語Wikipediaの翻訳。
ต้มยำ Tom Yum”

 ต้มยำ (トムヤム) はゲーン แกง (カレー)の一種でタイ国内全土において『白いご飯』と共によく食べられる料理である。
特に、酸味と辛さが際立っているのが特徴で塩辛さと甘さは控えめである。
 
 諸外国では海老のトムヤムクン ต้มยำกุ้ง が他のトムヤムに比べてよく知られているが、トムヤムの主材料は実際何でも良い。例えば、エビ・豚・鶏・魚・魚の頭…など。 また、何も入れなくてもOKである。

 トムヤムに最も合う野菜としては、バイマックルー ใบมะกรูด (こぶみかんの葉)、タクライ ตะไคร้ (レモングラス)、カー ข่า (なんきょう)、プリック พริก (唐辛子)など。 また、熟したトマト、木耳、フクロタケ、ヒラタケ、バナナの蕾、パクチーを入れてもよく合う。

 調味料として必要なものは、マナーオ(レモン)、ナンプラー、砂糖、ナムプリックパオ(唐辛子味噌)である。

 ・牛乳やココナッツミルクを入れるとトムヤム全体の風味が丸くなり、「トムヤム・ナムコン ต้มยำน้ำข้น」 と呼ばれている。
 ・「トムヤムクン」にはエビの風味を増す為にエビの脂を入れる事が多い。
 ・「トムヤム・フアプラー(魚頭のトムヤム)」に牛乳は入れない。
 ・もし、トムクローン ต้นโคล้ง を作るのであればマナオの代わりにタマリンドの実を入れ、生のホムデン(赤小玉ねぎ)を入れる(
参考タイ語ページ)
・パット ผัด =「炒めた」
・ヘット เห็ด =「キノコ」
・ルワムミット รวมมิดร =「色々と(ミックス)」

たまーに突然「キノコ」が沢山食べたくなる時がある。
そんな気分で料理のメニューを見ていたら、目に入ってきたのがこの料理。

 「キクラゲ(ヘット フー ヌーเห็ดหูหนู=ネズミ耳のキノコ)」や、日本では生が手に入らない「フクロタケ (ヘット ファーン เห็ดฟาง=藁キノコ)」などのキノコがオイスターソースとナンプラーなどの調味料と共にでサッと炒められている料理。

 フクロタケはその形から今ではそう呼ばれるのが一般的なようだが、元々はワラに自生していたキノコだったので「ワラタケ」とも呼ばれている。また、タイではハスの茎を用いて栽培されることもあるようで「ヘット ブア เห็ดบัว=ハスのキノコ」とも呼ぶ人もいる。

 ともかく、日本でフクロタケの“生”を食べるのはまだ難しいので、是非タイに来られたら食べておくと良いキノコ。(11月5日)
パット ヘット ルワムミット
ผัดเห็ดรวมมิดร
(色々キノコの炒め物)
 豚肉を「プリックパオ」と呼ばれる調味料で野菜と共に炒めたもの。ほのかに日本の味噌炒めのような味がして、我々日本人の口にもよく合うタイ料理である。

 ところで、「プリックパオ(พริกเผา)」をタイ日大辞典で調べてみたところ…

・“トムヤム”用の調味料。干した鷹の爪を焦げるまで焼き、玉ねぎとニンニクを加えてつぶしたもの。
・前述の物に干しエビ、カピ、タマリンド酢を加え、て叩き潰したもの
・油で炒めた保存調味料で、ご飯にまぶして食べることも出来るし、パンにつけて食べてもよいし、うどんに入れてもうまい

 この辞書、知る人ぞ知る辞書で、タイ語学の権威、故・冨田先生が編纂された大辞典。
 ところどころに、冨田先生なりのユーモアや個人的見解が散りばめられていて、上記「うどんに入れてもうまい」なんて記述は、美味しい”ではなくて“うまい”と書いてある所が完全に冨田先生の個人的な意見のように感じる。


 不覚にも、先日某レストランである食事をしたところ、その晩に軽度の食中毒になってしまい、終日マイサバーイ(体調不良)であった。 気をつけてはいたのだか、こればかりは仕方ない。
 夜、いつも通っている食堂で料理人に「ちょいとマイサバーイなんだけど、何食べたらいいかな?」と聞いたら、「カオトムข้าวต้มにしときな!!」と言われ、おとなしくそれに従うことにした。
 厳密にカオトム(雑炊)はジョーク(お粥)ではないのでよく噛まないと消化に悪そうなのだが、やはりカオトムは食べやすいし美味い。(11月2日)
パッ プリックパオ ムー
ผัดพริกเผาหมู
(豚肉の唐辛子入り味噌炒め)
カオ トム ムー
ข้าวต้มหมู
(豚肉の雑炊)

トップへ戻る