Let's  cook  Thailand

アロイ!! タイ料理
2002年12月その1 トップへ戻る
タイの料理人に「ナン・プリック・パオ・プラー・トゥー」を教えてもらった。「ナン・プリック」は一言で言えば、そのままご飯と共に食べるおかずである。とりあえず辛いのが特徴で、タイ人はこれを家に常備していて、ご飯や、生野菜と共に食べる。日本でいう所の漬物≠ニ同じ感覚であろうか…
と、いうわけで、タイ料理の作り方、第3弾。今日はトコトンナン・プリック・パオ・プラー・トゥー!!
 1.プラートゥーとは直訳すれば「トゥー魚」。厳密には日本には全く同じ種類の魚はないようであるが、ほとんど鯵にそっくりの魚である。写真は、そのプラートゥーを干して塩焼きしているもの。このままでも美味しい。ちなみに、「プラー」とはタイ語で魚の事。「ナム」は水。「ナンプラー」は「魚の水」と言う意味である。 
2.フライパンに大量のプリッ・キー・ヌー(極辛唐辛子)とニンニク、ホムデン(エシャロット)をいれ、油も敷かずに焼く。ここでこれらには完全に火を通してしまう。ちなみにこの作業がパオ≠ナある。

3.2に完全に火が通ったら、クロック(臼)に入れる。別に冷ます必要は無い。サークとはクロックの隣に写っている杵のこと。クロックは土製でもサークは木製である。
4、とりあえず何も考えずに右写真の状態になるまで叩く(クロークする)。
5、プラートゥーをここで入れる。入れたら、再び叩き続ける。
6、しっかりとしたペースト状になったら、タイ料理、3種の神器で味を付ける。ナンプラー、マナオ(ライム)、そしてポンチューロット=味の素。この時点で一度味見をしたが、唐辛子の色が見えないだけで、激辛。美味しい事は美味しいが、直後に襲ってきた辛さは凄かった。
7、鯵に味が付いたら、沸騰湯を一気に注ぎいれる。「何故、お湯?」と聞いたら、「菌を殺すため」と教えてくれた。本当はタイ人もやっぱり腹痛を起こしたくないらしい… この時点で再び味見。やっぱり辛い。
8、再度味を調えて完成。
この緑の葉はサダオと言う葉。このような魚系の料理と食されることの有る葉っぱで、サッと茹でて新芽の所を食用とする。はっきり言って超激苦。数回茹でこぼすと良いらしいが、今回は1回のみ茹でた。生食も可能とのことで、生の状態で一葉食べてみたら… …苦すぎ… ちなみにサダオはリン、ビタミンA、繊維質が豊富だそうである
 
9、食べるときには、少量のナンプリックパオをご飯に乗せて食べる。写真のようにサダオと共に食べても良い。右写真の量のナンプリックだけでかなりの量のご飯が食べられる。アロイ テ ペッ#味しいけれど辛い。そしてコム°黷「。
10、ナンプリックパオブラトゥーと食べるのは何もサダオだけではなく、生野菜なんでもOK。皿に乗っているのは、キュウリと茹で筍。
私は一口食べるたびに、氷水を飲んでしまっていたが、タイ人曰く「お腹に良くないからあまり飲まない方が良い」とのこと。「お湯の方がいいよ」と言ってくれたのは一緒に食べていたタイ人。辛い料理にお湯。絶対に嫌です…
タイ人たちも、一応辛いとは感じているのだそうなのだが、それでも水も飲まずに食べ続けていた。私の舌のタイ化にはまだ時間がかかりそう…(12月10日)
カオケーン屋台に行くと、色々なおかずが並んでいて、本当にどれを食べようか迷ってしまう時がある。 スープから、カレー、炒め物、サラダ(ヤム)、目玉焼きまで客はどの組み合わせでもOK。2種類をご飯の上に乗せてもらい今日も食べた。本日のメニューはゲーン・キィアオ・ワーン・ムー(豚肉のグリーンカレー)と、パッ・ウンセン(春雨炒め)。
お皿に乗せてその場で食べてもよし、ご飯の入った箱に乗せて詰めて持って帰ってもよし、袋におかずだけ入れて持って帰ってもよし。美味い、早い、安い、そして種類が豊富。タイ人はカオケーンが本当に大好きだと思う。(12月9日) 
カオ ケーン
(おかず乗せご飯)
カオケーン 20バーツ(≒59円)
スクムビットsoi55、トンローにあるタイ料理店。トンクルアンにて。
ここの店はトムヤムクンが写真のような陶器に入って出てくる。東南アジア独特のこの陶器は鍋の下に火を置く所があり、固形燃料を燃やして、鍋ごと温める事ができる。陶器なので、直接火を当てても問題ないのであるが、ただ若干のヒビでも陶器に入っていようものなら、鍋が温まるたびにピキッ、ピキッ≠ニイヤーな音が出る。前回ここで食事をした時がまさにそれで、ちょっと怖かった。その時は、結局燃料の火を消して事なきは得たが、ちょっと注意が必要。
 プラームック(烏賊)ヤッ(詰める)サイ(芯)チィアン(魚を揚げて砂糖、酢などで味を付けたタイのおかず)と私の持っている辞書にはこう書いてあった。早い話が、烏賊の団子である。ただ団子の中に入っているすり身は魚と海老を使ったもので、それを烏賊で包んで衣をつけて揚げてあった。緑の野菜は青梗菜(チンゲンサイ)。チィアン≠ニいう言葉は元々中国語であるからして、中国から伝来した料理であろう。
トム ヤム クン
(海老のスープ)
プラームック
ヤッサイ
チィアン

(烏賊の揚げ団子)
 ガイトートはタイ人の大好物の一つ。街中、朝夜時間を問わずして屋台が出ている。
 味はしっかりとしていて、美味しい。KFC(ケンタッキーフライドチキン)の物と比べても、私は屋台のものの方が好きである。
 KFCはタイでもかなりの店舗数があり、ちょっとお金のあるタイ人は、街中でガイトートなんてあまり買わず、そのような店に通っている人は多い。
 しかしKFCより屋台の方が、作り立てで、美味しく、そしてなんてったって値段が安い!!(12月8日)
ガイ トート
(フライドチキン)
ガイトート 12バーツ(≒35円)
街中のお菓子屋さん。

店員は「いかにもっ!!」て感じのオバちゃん。いつも明るく、元気な方である。軒先のテーブルには、色々な種類のタイ菓子が並んでいて、どれも美味しそう。

カオニィアオ・サンカヤーは、甘く炊いたもち米の上に、砂糖と卵を混ぜて蒸したサンカヤーと呼ばれるタイ風のプリンを乗せたお菓子である。この店では、直径20cm位のボールにこのサンカヤーを入れて蒸して作っていた。オーダーが入るたび、このオバちゃんはバイトーン(バナナの葉)にカオニィアオを乗せ、サンカヤーをさらに置いて素早い手つきであっという間に乗せ包んでくれた。1個5バーツ。

「写真を撮らせて下さい」とお願いした所、このオバちゃんは嫌な顔ひとつせずに応じてくれた。
今回の撮影は夕方だったのだが、オバちゃんは「この時間はもうお菓子が少ないから、あまりお菓子は撮らないでね。恥ずかしいわ。今度は朝来れたらおいでよ。」と言ってくれた。私は幾度か朝の時間帯にこの屋台を私は見たことがあるのであるが、確かに朝にはマンゴーから、氷菓子まで、色々なお菓子が置いてある。 今度は朝行こう。(12月7日)
カオニィアオ サンカヤー
(タイ風プリン乗せ、カオニィアオ)
カオニィアオ サンカヤー 5バーツ(≒15円)/個
タイにもパイ生地のお菓子があった。
カリーパップという名前のこのお菓子は、バンコクから北に車で1〜2時間位のところにあるサラブリー県の銘菓。パイ生地の中にカレーの風味が若干付けられている面白い味のお菓子であった。
生地の中には様々な種類のアンが入っている。この箱の中に入っていたのは7種類。箱に書いてあるままを直訳すると、「ピンク色=鶏、水色=豚、白色=豆、緑色=山芋、黄色=パイナップル、オレンジ色=椎茸、赤色=ブドウ」。 …と何ともいまいちつかみ所の無い組み合わせではある。(12月6日)
カリー パップ
(カレーの揚げ饅頭)
外国人だらけで、タイ人があまりいないタイ料理店もあれば、逆に客はタイ人だけというタイ料理店が当然有る。BTSの終点駅オンヌットの近辺は完全にタイ人の居住地区であって、後者の様な店はこの近辺に多い。その独特(いや、本物)のタイの雰囲気もそうだが、メニュー表がタイ文字の物しか存在していないというのも外国人が入りにくい理由の一つであろうと思う。
ここの店はBTSオンヌット駅徒歩1分の所にあるスクムビット通りり面した排気ガスの素晴らしい、オープンテラス(?)のレストラン。soi50の所(パクソイ)である。店内の照明は白色と何故か青色の蛍光灯。かなり怪しい。
客はタイ人しかいない。外国人は私だけ。席に着くとまず飲み物を聞かれる。勿論「ナンプラオ(飲料水)」。それと同時に店員から渡されるものはペンとメモ用紙。客がこれに自らオーダーを書き込んで店員に渡し、オーダーをするシステムである。メニュー表に載っている料理はタイ文字のスペルを確認できるが、メニューに全ての料理は載っていない。私は今回「カオニィアオ(もち米)」も注文したくてメニュー表を見回したのだが載っておらず、自分のかすかな記憶を頼りにタイ文字で半ば強引に書いて渡した。今回はなんとか当っていたらしくオーダーはすんなりと通ってくれた。ひらがな・カタカナのようにタイ語は必ずしも一音一文字で無いから頭が痛い…
雰囲気は怪しいが、味はタイの本物の味である。汗をダラダラかきながら左記の辛い2品を完食した。辛くない料理も注文すれば良かった… 
ナム トック ヌア
(牛肉の辛香辛料煮込み)
パッ ガパオ ガイ
(鶏肉のバジル炒め)
ナムトックヌア 30バーツ(≒87円)
パッガパオガイ 25バーツ(≒73円)
タイの東部にウボン・ラチャタニーという都市がある。このお菓子はここで作られたものであるとパッケージに書いてあった。 スーパーマーケットのタイ菓子コーナーにて購入。
上に乗っているのはマプラオ・クート(=ココナッツの果肉を削ったもの)である。カノム(お菓子)自体は粉の入った生地を蒸して作っている菓子で、モチッとした食感。ほのかにクルウェイ(バナナ)の香りがしていてとても美味しく食べる事ができた。砂糖の甘さもかなりあって、一度に食べないほうがいいなーと思ったが、「止められない止まらない」状態で結局数分で完食。(12月5日)
ウポン・カノム クルウェイ
(ウボン・ラチャタニーのバナナから作ったお菓子)
ウポン・カノムクルウェイ 12バーツ(≒35円)
  とうとうタイで出た。日本人が飲める普通の日本茶!! 
過去にもここで何度か「Green Tea」を紹介してきた事はあったが、全てタイ人好みに加糖されていて、日本の緑茶を想像して飲んではいけない飲料であった。 ところが今日、近所の7-ELEVEN≠ナ日本と同じ無加糖緑茶が新発売されているのを発見した。 タイで緑茶と名前のつく飲み物は数有れど、日本と全く同じ緑茶は今のところこれだけではないであろうか。一緒にいたタイ人の友人にこれを一口飲ませた所、「・・・・・美味しくない。」と言っていた。
さぁ、果たしてこの緑茶はタイ人社会に浸透するのか?? 要観察。 
チャー・リー・ワン (茶裏王)
(日本の緑茶)
チャー・リー・ワン (茶裏王) 25バーツ(≒73円)
日本語でこのチョンプー≠ヘなんと言うのであろうか。英語名はカスターアップルと持っている資料に書いてあった。食感はモソモソとしていて、時間の経った林檎のようとでも言うべきか… しかしながら味は、美味しくないわけではない(微妙な所ではあるが…)。 

 ピンク色の事を日本語では桃色≠ニ言うが、タイ語ではチョンプー色≠ニいう言い方をする。チョンプーには色々な種類があり、その中の一種が綺麗な(赤に近い)ピンク色をしている。色の名前になっている程、タイでは非常にポヒュラーな果物の一つである。(12月4日)
チョンプー
(カスターアップル)
タイ料理で一番有名な料理であろうトムヤムクン=@
一体何故この料理がそこまで有名なのであろうか? 良く考えると不思議である。
 
今回は実はあまり知られていないトムヤムクンのタイ人的食べ方を紹介。
トムヤムクンはあくまでスープである。このままスープとして飲んでも当然良いが、タイ人はだいたい白ご飯等と共に食べる。また一見、具沢山スープのようにも見えるが、入っているのは主材料(海老とフクロ茸)以外、香辛料の山。タクライ(レモングラス)、バイマックルー(こぶみかんの葉)、カー(なんきょう)、パクチーそして唐辛子などなど。タイ人がこれらを食べる事はまず無い。ご飯の上に乗せるときに除けるのである。食べようと思っても硬くて食べれたものではない。
何も知らない外国人(特に日本人)がおぉ、これが本場のトムヤムクンか!!≠ニ言ってこれらの香辛料を『美味しくないなー、硬いなー』と内心思いながらもバリバリ食べている光景をよく知人のタイ人は見かけるそうだ。
そこの日本人、周りのタイ人に苦笑されてますよー。要注意。
トム ヤム クン
(海老の
辛酸っぱいスープ)
トムヤムクン 35バーツ(≒102円)
 タイ料理の屋台には料理の種類を限る専門屋台と、注文を受けてから、有る材料で作る注文屋台、そしてこのカオケーン屋台がある。カオケーン屋台は既に調理されたタイ料理がそれぞれ料理別にバットに入っていて、お客は自分の食べたいものを店員に伝え、白ご飯の上に乗せてもらうというスタイルである。料理の種類は店によってまちまちだが、今日の店では20種ぐらいのタイ料理のおかずがズラッと並んでいた。場所はバンコクの中心地・シーロム、別名日本人通りとも呼ばれるタニヤ通り内。時間は19:00でちょうど食事時。近隣の人や仕事帰りの人、これから夜の仕事と思われるの人まで様々なタイ人がここで食事をしていた。 
 私が食べたのは次の2種類(カオケーンは一食で2種類食べるのが一般的)。左側のムー・パロー≠ヘ豚バラ肉を八角などの香辛料や醤油、砂糖などの調味料を使って柔らかくなるので煮込んだもの。右側のガイ・パッ・キン≠ヘ鶏肉の生姜炒め。唐辛子や野菜と共に炒めてある。美味しいー!!

 ここの屋台は代金を料理と引き換えに渡すというシステムであった。また、席に着くとオバちゃんが飲み水を置いていってくれて、これもまたこの場で2バーツを支払った。水が若干茶色なのは、一度煮沸したという証拠。バイトゥーイ等の葉を入れて沸かすのでこのように色がついている。お茶の葉ではないので水自体に味はしない。

ちょうどこの時間は横浜で行われていたサッカーTOYOTA Cupの試合終了間際で、近くに置かれていたテレビの前では仕事中のはずのオバちゃんも試合中継に見入っていた。(12月3日)
カオ ケーン
(おかず乗せご飯)
ナム プラオ
(飲み水)
カオケーン 20バーツ(≒58円)
ナムプラオ 2バーツ(≒6円)
朝食で、サラパオを買った。家から一番近いBTS(スカイトレイン・モノレール)の駅の高架下では毎朝様々な種類の朝食が売られている。
値段も量も手ごろで嬉しい限り。このサラパオは袋に4つまとめて入って10バーツで売られていた。1個2.5バーツは安い。うち2個は中に春雨と野菜の炒め物が入っている物、もう2つは芋で作ったいわゆるアンコ入り。
サラパオ
(具材入り・揚げパン)
サラパオ 4個で10バーツ(≒29円)
 久しく、カオカームーを食べていなかったので、今日この専門店の前を通ったとき、発作的に食べたくなってしまい食べた。豚足はゼラチン質の塊のようである。カロリー高いんだろうなー…と思いつつ、少し大きくなったお腹を眺めた後、一気に平らげた。美味しい事は美味しいのであるが。
 カーオラートナーといえば、ブタか、鶏、海老を主材料にして食べるのが一般的で有るのかも知れないが、チャレンジして烏賊にしてみた。 ンー・・・ あまりオススメしません、個人的に。(12月2日) 
カオ カー ムー
(豚足煮込みご飯)
カーオ ラートナー
ムック

(烏賊のあんかけご飯)
カオカームー 20バーツ(≒58円)
カーオラートナームック 30バーツ(≒86円)
 「カイダーオ=目玉焼」とはいってもタイの目玉焼は強火で一気に作るため、一般的に短時間では作らない日本の物とは違い、そう形の綺麗なものではない。
黄身は半熟で白身の端のところはカリッとしている事がタイのカイダーオは多いような気がする。 
 主のおかずは定番バジル炒め。ちょっと今日のガパオ(通称)は唐辛子が多くてなかなか刺激的だった。辛い、辛いと思いながらも同時に美味い、美味いと感じる事のできるタイ人にも人気の高い料理。タイ人はトムヤムクンなんかより、よっぽどこの料理を食べている回数の方が多いと思う。
パッ ガパオ ムー・ カイダーオ
(豚肉のバジル炒め、目玉焼付き)
パッガパオムー・カイダーオ 30バーツ(≒86円)
先日「ソムタム」を教えてくれた、タイ料理店厨房勤務経験者の「彼」から、今度は「パッキーマオ(酔っ払い炒め)」を教えてもらった。という訳で今日はとことんパッキーマオ特集!!
(12月1日)

今回使用した材料は(左写真)、豚、ニンニク、カイラン菜、ニンジン、唐辛子、プリックタイ(コショウの実)、そしてガパオ(ホーリーバジル)。

1, まずフライパンに油を入れ、ニンニクのみじん切りを炒める
2, ニンニクが色づく前に豚肉を入れ、
  白くなりかけたら唐辛子を入れる

3, コショウの実を枝ごと入れる。
  この実は乾燥していない生で、食べるものではない。
  香り付けの為のもの。
4, 調味料を入れる。 
  塩、化学調味料(味の素)、オイスターソース、
  シーユーカオ(タイの白醤油)。
5, 最後に残っている野菜を全て入れる。
  今回は入れなかったが、キャベツを入れてもいいそうである。
  ガパオは大量。

6, ちょっと今回は訳ありで、麺がスパゲッティになっているが、
  元々はセンヤイ(米太麺)やそのままご飯と共にといった感じで
  食べられるものである。


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