Let's  cook  Thailand

アロイ!! タイ料理
2002年8月その2 トップへ戻る
 右写真、タプティムグローブについて…
日本のファミリーレストラン業界大手のDenny'sがこの秋の新メニューにこのタプティムをもってきた。過去には『ナタデココ』ブームを日本中に巻き起こしたファミレスで、今回のタプティムがどれぐらい若い女性に受けるか私は興味津々である。個人的にもこれは非常に好きなお菓子の一つで、おそらく日本でも知り渡れば第2のナタデココにもなり得る可能性があるとも思っている。ただ…デニーズのメニューには『タプティム・グロップ』とタイ語がカタカナに直されていて、ちょっと私はここが気になる。「タプティム」は確かにタイ語でも「thapthim」なのだが「グロップ」は「kroop」。タイ人の発音を聞いても"グロップ''では無いと思う。ただ"グローブ''でもない気がしなくもないのだが…
菓子ではあるが、原料は慈姑(クワイ)。クワイにタピオカ粉やクワイ粉をまぶしつけて茹でると、中はカリッと外はゼリー状の不思議な食感になる。粉が手に入らないときは片栗粉でも代用は可能。
なぜこの色になっているかというと、ただ食紅で着色しているからである。着色しなければこれは白いままである。では、なぜ赤に着色しているのか… 本来の理由は分からないが、このタプティムと言う言葉はタイ語で「紅玉・ルビー」や「柘榴(ザクロ)」という意味があり、これに似せて作ったからということである。だから赤い色以外の「タプティム・グローブ」はタイには存在していない。「グローブ」は「カリカリした」と言う意味があり、よく揚げものの表現として使われている。これは、この中心にあるクワイの食感のことであることは間違いない。(8月31日)
パット ムー
(豚肉の炒め物)
タプティム グローブ
(慈姑を使った
デザートの一つ)
パット ムー 25バーツ(≒72円)
「ノム(ミルク)イェン(冷たい)」とメニューに書いてあったので、注文をしたらこれが出てきた。「???」とも思ったが、確かに味は変だがノムイェンである。見た目でストロベリー味なのかな? と思ったが、全く違った。激甘で美味しくは無い。
「マイ・アロイ・ルーイ!!」と一緒に食事をしていたタイ人の友人がこのカオパットを食べたときに言った。私がこれをまだ一口も食べないうちに先に味見をしてでの一言ある。「マイ・アロイ」は「美味しくない」、「ルーイ」は「全然、全く」という意味である。美味しいは「アロイ」であるが、「マイ」がついただけで逆の意味になる。英語の「not」と同じである。  食べる前に言うなよ… と思いつつ口に運ぶと、確かに辛いだけで美味しくない。ゲーン(カレー)をチャーハンにしてあるのは良かったが、いかんせん、確かにゲーン自体が「マイ・アロイ・ルーイ」であった。
ノム イェン
(アイスミルク)
カオ パット ゲーン キィアオ ワーン
(グリーンカレーの
チャーハン)
ノムイェン 10バーツ (≒28円)
カオパットゲーンキィアオワーン 30バーツ(≒86円)
 カオパットは幾度紹介しているので、今回は割愛。 と、いうことで以下は右のプリッツの紹介。大手菓子メーカーの江崎グリコやカルビーはタイにも支社があり、日本と全く同じスナック菓子をタイのコンビニでも見ることが出来る。中には、タイ限定バージョンの物も有り、「カッパえびせん」は逆にタイバージョン(トムヤム味)が最近日本に逆輸入されて発売されている。ただグリコから出されているこのプリッツ・タイバージョンはまだ日本に入っていないようだ。バーベキュー味やピザ味もタイでは発売しているが、タイでの一番の売れ筋はやっぱりこれ、「ラープ味」。日本人には馴染みの無い「ラープ」なので、日本で発売されていないのであろう。ラープはイサーン地方の「挽肉の香辛料サラダ」のことである。そう、昨日ここで紹介した『あれ』である。ピンとこないであろうが、正直どのプリッツよりも美味い。必ずや日本人も食べれば好きになる味である。私は一度これを日本への土産に買って帰ったことがあるのだが、とても好評であった。ちょっと本物のラープとは味も風味もちょっと違うような気がしなくも無いが、そこらへんはマイペンライ(まっ、いっか)。世界各地で売られているる当地限定発売品であるが、まさにタイでしか手に入らないプリッツ・ラープ。タイ土産に1箱いかが?(8月30日)
カオ パット クン
(海老チャーハン)
プレット・ラープ
(プリッツ・ラープ味)
カオパットクン 30バーツ(≒85円)
プレット 10バーツ/箱(≒28円)
「ヤム」とは和えるという意味で、この言葉がつく料理名は「サラダ」である事を意味している。「プラー」は魚、「トゥー」はその魚の種類である。タイ語では魚の種類を言うとき必ず頭に「プラー」がつく。プラートゥーは日本の鯵にも似た魚。タイ語の辞書によっては鰯の一種と書いてある物が有ったが、どう見ても鰯には見えない。鯖と書いてあるものもあった(→かなりいい加減!!)。火を通した魚をナンプラー、ライムの汁などでサラダにしてある。サラダとはいっても非常にご飯によく合うおかずである。 
ヤム プラートゥー
(トゥーのサラダ)
センヤイ ナーム
(米太麺の汁そば)
ヤムプラートゥー 25バーツ(≒71円)
センヤイナーム 20バーツ(≒57円)
イサーン(タイ東北)地方の代表的料理の一つに挙げられる事の多い「ラープ」と「カオニィアオ」。ラープは本当の作り方など無いのであろう、作る店、店で全く異なるものを作っている。今回は、よく行く近所のイサーン料理屋台で購入した。バンコクの屋台では肉に火が通っているのが普通であるが、本場イサーンでは、火を通さない生肉のラープも存在している。この生肉(主に牛肉)のラープには牛の生血を混ぜた物も存在していて、都会・バンコクの人々はこれらを気持ち悪く思う人が増えてきている。衛生状態も良いとは言えないので、タイ保険省は生肉を食べないように指導しているそうだが、そんなのをイサーンのタイ人が守るはずもなく、毎年何人かが原因不明(?)の食中毒で死亡しているとの話もある。まんざら嘘にも聞こえない。(8月29日)
ラープ ムー と カオニィアオ
(豚挽き肉の香辛料和え と もち米)
ラープムー 20バーツ(≒58円)
カオニィアオ 5バーツ(≒14円)
食べたのはカオケーン、おかずを選んでご飯の上に乗せて食べるこれである。右の写真はそのお皿、左の写真はバットに入っているおかずである。皿の手前左にあるのがパッペッノーマーイ。右下はオップムー、上が目玉焼きである。ごちゃごちゃに見えるが、韓国のビビンパの様に混ぜて食べるようなことはしない。端から食べていく。
オップムーのオップとは本来「蒸し煮(〔仏〕braiser)」の意味であるが、時には煮込みの「トム」という言葉と混同されて使用されているような気がする。「トマトや蜂蜜、そして水などでオップして作った、と店のオバちゃんが言っていた。確かに甘い。
オップ ムー
(豚煮込み)
パッ ペッ
ノーマーイ

(筍の唐辛子炒め)
オップムー と パッペッノーマーイ (カオケーン・おかず乗せご飯) 
 25バーツ(≒72円)
 バンコクの中心街ではたまにしか見かけないが、少しでも郊外に近づくと左写真のようなオバちゃんが歩道に座っていることがある。イタリア料理のスップリのようなライスボールが目印のこの店はれっきとしたイサーン料理屋台。屋台とは言っても料理は籠の中にある材料を使って作る『ヤムネーム』一品だけである。2つある籠のうち一つには先のライスボールやピーナッツ、ネーム(酸味ソーセージ)などの材料。もう一つの籠にはペットボトルに入ったナンプラーと共にイサーン料理には欠かせない大量の生野菜が入っている。ここは自宅の近所のセブンイレブン前。タイではいたって日常の風景。
特製のライスボールをつぶして、それと共に色々な調味料、材料を混ぜて注文を受けてから一つ一つ作っている。唐辛子も大量に入っていて、かなり辛い。(8月28日)
ヤム ネーム
(酸味ソーセージ入り混ぜ米サラダ)

  ヤムネーム
  1セットあたり 20バーツ (≒58円)
 
タイ北部を旅行してきた昨日のキャラメルの知人とは別の知人からのお土産。
「クッキー・ンガー」の「クッキー」とはクッキーそのものの事、「ンガー」とはゴマのことである。タイ北部のお菓子で、口に入れるとほろほろと崩れるクッキーである。砂糖と共に塩もかなりの量が入っており、甘みの中にかなりの塩分も感じる。カシューナッツが上に乗っていて、これがまたこのクッキーとの相性を抜群に良くしてくれている。
クッキー ンガー
(ゴマクッキー)
自宅近所のよく行くおかず屋さんで購入した。ここの店には毎日このようなバットに入ったおかずが10数種類並んでいて、それらはよくここにも登場させている。
ここの店の主人はまだ30代前半位で若く気さくな人柄で、私はタイ料理の写真をいつも撮っている変な外国人の客ということからも既に4月には顔を覚えられてしまっていた。今では店の前を私が通っただけで、私がその日はここでおかずを買わないのにも関わらず声を掛けてくれる。私が日本人だと知るや否や、日本語の数字を勉強したらしく、「タオライ・カップ?(いくらですか?)」と私が聞くと「ニジュウ(20)・バーツ」と一生懸命考えながら答えてくれる。いつも、なんか嬉しい瞬間。
カイ パロー
(ゆで卵・豚パラ肉・揚げ豆腐の五香粉煮込み)
カイパロー 20バーツ(≒58円)
 タイの北部にタイ第2位の都市「チェンマイ」がある。さらにそこから車で1時間ほど北上するとチェンライという都市がある。私はまだチェンマイにすら行った事が無いのではあるが、ここを旅行してきた知人から、お土産で写真のお菓子を頂いた。名前はずばり「キャラメー」。日本でよく知られているキャラメルとは風味は似ているものの固さは全く異なり、これは柔らかい。1つ1つ丁寧にビニール袋で包まれていた(オブラートでは…ない)。元々はバイトーン(バナナの葉)で包まれているもので、その為にこの様な4面体になっているようだ。現代ではバイトーンに代わりビニールで包むのが主流のようだが、形だけは以前のままと言うわけである。黄色はドリアン風味、黄緑はバイトゥーイ(草の一種)風味、緑はココナッツとゴマ風味、赤はストロベリー(もどき)風味であった。前述の通り固くないのでかなり食べやすく、また甘くて美味しいので、食べだしたら止まらなくなってしまうある意味デンジャラスなお菓子。(8月27日)
キャラメー
(タイ版・キャラメル)
 クイジャップとはもともと中国から伝来した料理である。大きな特徴は、その中に必ず入っている麺。平たいビーフン(米太麺)をくるくると巻いてまるでマカロニのような状態になっているものが入っている(右写真の白い物体がそれ)。また、具として中に入っている臓物は種類が大変多く、残念ながらどこの部位のものなのか分らないものが有った。スープ自体は非常に濃い味で、まさに『中国の匂い!!』という感じがする。その為か臓物のいやな臭みと言うものは全く感じることは無く、意外と美味しく臓物を口にすることが出来る。先入観なしで口にしたほうが断然美味しく食べることが出来る。
クイジャップ
(もつ煮込みスープ・巻き太米麺)
クイジャップ 25バーツ(≒73円)
 パッカナームークローブは何度と口にしているが、今日のものが今までで一番美味しかった。何が美味しかったって「豚肉!!」。いつもの豚肉はただの揚げすぎで、表面どころか中までカリカリ。ちょっと食べるのに苦労するものだが、今日の物には肉汁がまだ残っている状態で柔らかくかなり私好みだった。
 病気である。昨日あれだけ辛いものを食べて苦しんだというのに、また今日も体が激辛の物を欲していた。" M ''の域に入って来ているかも知れない。今日は迷わずソムタムタイを購入。「唐辛子はどうする?」と屋台のオバちゃんに聞かれて「ちょっとだけにして」とは言ったものの、やっぱり激辛。でも旨い!! 途中でカオニィアオや生野菜を口に入れ、ヒーヒー言いながら完食。これでまた一歩タイ化した気分。
パッ カナー
ムー クロープ
(カイラン菜と
揚げ豚肉の炒め物)
ソムタム タイ
(未熟パパイヤのサラダ)
パッカナームークロープ 25バーツ(≒73円)
ソムタムタイ 20バーツ(≒58円)
 スクムビット・Soi 29。通っている語学学校の近くにある、いつもの食堂。わずか2週間ぶりだけなのではあるが、ほぼ毎日の通い慣れている所での食事は何故か他の食事の時には感じることのない特別な雰囲気が感じることが出来る。こんなときは敢えて特別なチャレンジメニューは注文せず、メニューの上段に書いてある「パッガパオ」、もちろん「カイダオ・ドゥアイ(目玉焼きも一緒)」で。やっぱり辛いが、やっぱり旨い。毎回微妙に味、具、量が変化するここの食堂はいかにもタイの家庭食堂らしい。
 「ムーヤーン」という名前は私が付けた名前である。店が忙しくて料理名を聞くに聞けなかったのでとりあえずということで間違えのないこの名前をつけた。生姜とナンプラーなどで漬け込まれた豚ロース肉を焼いた後、煮て火を通してあるようなものであった。(8月26日)
パッ ガパオ ムー
(豚肉のバジル炒め)
ムー ヤーン
(豚肉のソテー)
パッガパオムー《目玉焼き付》 30バーツ(≒87円)
ムーヤーン 25バーツ(≒72円)
 年中果物が豊富なタイといえど、果物全体の旬があり、それは4月の下旬から8月であるとタイ語の教科書に書いてあった。と、いうことは果物はあれど、その種類は一時期に比べてこれから若干量少なくなっていくということなのであろうか? しかし、それでもどんどん新たな果物をひとつでも多く紹介できればと思う。
今回はオレンジの一種、「ソムチェン」。スーパーで1個だけ買ったのだが、「ソム(オレンジ)」と書いてはあるものの、写真の通り皮は真緑でしかも硬い。熟していなくて猛烈に酸っぱいのではないかと少し心配になりながらもその厚い皮を剥いてみると、中からはグレープフルーツのような色の実が出てきた。酸っぱいのを覚悟して口に入れてみると… なんととても甘いのである。あの橙色したオレンジよりさっぱりした甘さで、とても食べやすい。またも外見からは裏切られた果物であった。
このソムチェンの「チェン」とは口語で「きれい」という意味。直訳すれば「きれいなオレンジ」といった名前である。
ソム チェン 
(オレンジの一種)
ソムチェン 12.50バーツ(≒35円)
 道端で、「ヤム」とだけ書かれた看板の屋台があった。台上には様々な具材が並べられていて、注文時にメインの具材を「これと、それと、あれで」といった感じで注文をして作って貰う。何を合わしたらいいのかよく分らなかったので、とりあえず手前にあった肉だけを指差して作ってもらったのだが、他にも色々と入れて作ってくれた。
味はイサーン料理のナムトックのような感じ。イサーンのサラダと言えば---→そう、超激辛なのである。右写真ではちょっと分りにくいが、下にたまっている液体が数滴でも激辛の和え汁で、美味しいことは美味しいのだが、全てを食べきった時には舌の感覚が辛さを通り越して麻痺していた。後に襲ってきたあまりの辛さと痛さにに砂糖を直接舌に乗せるも焼け石に水状態。じはらくのた打ち回った後、ただ辛さが引くのをジッと我慢していた。何故か、それでもまた食べてしまいたくなる一品。
ヤム 
(サラダ)
ヤム(豚肉) 25バーツ(≒73円)

 2週間ぶりのタイ料理。何を食べようかと迷ったが、足が止まったのはやはりカオケーン(おかず乗せご飯)屋の前であった。おかずにも惹かれたが、やはりこの目玉焼き!! 辛ーいおかずにこのカリカリの目玉焼き。ちょっと上からナンプラーをかけて食べると…そう、これこれ!! 「あぁ、タイ」って感じ (意味不明→ごめんなさい)。
 ヘットケムトーンとは「えのき茸」そのもののことである。この茸に重曹入りの衣をつれて揚げているものを買った。タイではえのき茸の需要は少ないためあまり店頭で見かけないし値段も他の茸に比べて高い食材である。しかし、これは若干安かったので購入。
(8月25日)
パッ ガイ トゥア
(鶏肉と空豆の炒め物)
ヘットケムトーン
(えのき茸)
パッガイトゥア 20バーツ(≒58円)
ヘットケムトーン 12.50バーツ(≒36円)
 一見デミグラスのようにも見えるが、それを期待して食べてはいけない。デミグラスと同じくトマト(ケチャップ?)が沢山使われてはいるが、味は激甘。食べ慣れればどうってことないが、一口目を口に入れた瞬間に感じる違和感は、日本人なら仕方ないことなのであろうか。
 日本の一部タイ食材店には置いてあるのかも知れないが、タイのみでしか買うことの出来ないジュース。名前のごとくライムソーダで、タイのファンタやその他の炭酸飲料とはちょっと違い、かなり爽やかな感じにさせてくれる数少ない飲み物の一つである。同じ会社が出しているジュースで以前ここで紹介した「マラ」を使った怪しいピンク色の炭酸飲料もある。こちらも色とは違い、意外とさっぱりとしたジュースである。こちらはそのうちにでも紹介できたらと思う。
カオ ムー デーン トート ヤーン
(揚げ豚肉と
叉焼のせご飯)
マナーオ ソーダ
(ライムソーダ)
カオムーデーントートヤーン 20バーツ(≒58円)
マナーオソーダ(1.25L) 18.50バーツ(≒54円)


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