Let's  cook  Thailand

アロイ!! タイ料理
2002年7月
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タイも日本とは違い大陸の中にある国であるので、当然近隣諸国の影響も受けて料理が発展してきた国である。近隣の国とはつまり、カンボジア、ミャンマー(ビルマ)、ベトナム…。その中でも特に影響が大きかった国は、やはり中国であろうと思う。人種だけをみても、両親は中国人つまり華僑の人だというタイ人は結構多い。バンコクでは純粋なタイ人より中国人の血がどこかで入っているタイ人の方が実は既に多いとの一説もある。タイ人から見て「中国」は日本と並びアジアの経済大国の一つでもある。漢字の中国名を別に持っているタイ人も相当数いる。
写真の2品はどちらも日本で食べれば間違いなく「中国料理」というジャンルにくくられるであろう料理、広東料理のような感じであった。広東、四川、潮州の影響はタイ・東南アジア料理においてかなり大きいと思う。(7月31日)
カイ パロー
(卵の甘口煮込み)
カイチィアオ
ラートナー ムー
(豚肉のあんかけ卵焼き)
カイパロー 25バーツ(≒73円)
カイチィアオラートナームー 30バーツ(≒88円)
イサーン(タイ東北)地方・コンケーン県出身のタイ語の先生に連れられ、美味しいイサーン料理屋台に連れて行ってもらった。先日もここで書いたが、タイ人が「ここは美味しい」と言う店はやはり例外なく美味しい。特にイサーン料理は独特の地方色が出てくる料理もあり、非常に興味深かった。
「リム」は舌、ヤーンは「焼く」という意味。つまり牛舌焼きである。日本人の大好きな牛タン、やはりタイ人も大好物のようで…。ただ焼いただけにも見えるが、下味もしっかり入っていてそのまま食べても美味しいし、辛いイサーン独特のたれに付けて食べると、メチャクチャ美味い。久しぶりに一緒にビールを浴びるように飲んだのだが、辛い肉料理とタイのビール。最高である。胃から腸の部分だと思うが、様々な部位が混ざった内臓焼きもなかなか美味。
リム ヤーン
(牛タン焼き)
クルアン ナイ
(内臓《胃》焼き)
料理をやろうとしている者として食べ物に「好き嫌い」があるのは良くない、という事はよーく分かっているのであるが、私は「レバー」がどうしても苦手である。生レバーは大丈夫なのだが、火が入ってしまうと「・・・」という感じなのである。食べず嫌いなのではなくて「食べても嫌い」なので太刀が悪い。ところが… このレバー、チャレンジ精神で食べたのだが、以外や以外ほぼ抵抗無く食べる事か出来た。若干あの私の苦手な匂いは残っているものの、大量のスパイスや調味料によって、嫌味だけが消え、旨みはしっかり残っていた。これなら何とか食べる。というか結構美味しかった。
「ノムヤーン」、これぞ今日の最大新発見!。ここの屋台にワザワザ車に乗って来たのは、これを食べる為でもあった。牛の乳肉。歯ごたえがあるものの柔らかく、味は他の部位とは異なる味。「ノム」とはタイ語で牛乳の事。かなりの絶品であった。果たして日本でもこの部位は流通しているのであろうか…?絶品というか逸品。
タップ ワーン
(レバーの甘煮)
ノム ヤーン
(乳肉焼き)
イサーン料理屋台なので、生野菜はつきものである。このお皿からはみ出している生野菜の数々。4人でここの店に来て食べたのだが、この野菜はそれだけでトータル5皿食べた。出てきた野菜はチャオム、ガラムプリー(キャベツ)、パッチー・ラオ(ディル)、ホーラパー(スィートバジル)、トゥア・ファクヤーオ(ささげ)など等々。ちなに私は大のホーラパー好き。生バジルがこんなに美味しいかったとはタイに来てから知った事である。
最後は…チヨット危険な料理。生のレバー。牛刺しだと聞いて食べたのだが、どう食べてもこれは生のレバーであった。調味料での味付けと共に大量のサラネー(スペアミント)が使われている。イサーン料理でのラープや、このような料理を注文するとだいたいこのミントが入っていることがある。日本でのデザートに添えられるミントとは使われ方が全く違い、タイでは当然の如く全て食べる。
生野菜 タップ スッ
(生レバー)
パッペッガイ、直訳すると「鶏肉を辛く炒めた物」。そのままの料理。色からも分かるように唐辛子と唐辛子味噌を大量に使って鶏肉とインゲンを炒めた物。辛辣(しんらつ)。でも美味しい。目玉焼きと一緒に食べると、タイ料理マニアの好きな味になる(ちょっと解りづらい表現ですね…)。辛いのが好きな人は是非一度チャレンジの価値あり。
カオニィアオムーはバイトーン(バナナの葉)の葉の上にカオニィアオと味付けした豚肉を乗せてある。バイトーンは包装紙兼即席の皿。
ところで…よく「お腹は大丈夫?」というメールを頂くのだが、この4ヶ月間ただの食べ過ぎ以外で腹痛を起こした事は無い。タイで日本人はすぐに食べ物に当たると言うイメージがあるのかもしれないが、食べるこちら側も気をつけていれば、当たる可能性は低くなると思う。私も生の貝だけは未だに食べる勇気は無い。(7月30日)
パッ ペッ ガイ
(鶏肉の唐辛子炒め)
カオニィアオ ムー
(味付け豚肉と
カオニィアオ)
パッペッガイ 25バーツ(≒73円)
カオニィアオムー 10バーツ(≒29円)
タイ人は朝食でパンを食べている人が結構いる。日本と同じく、「米」文化の国タイでも、これまた日本と同じく朝食はパンと言うタイ人は結構多い。スーパーに行けば食パン、クロワッサン。道端では揚げパンや着色保存料バリバリの怪しいサンドウィッチなどが売られている。一見カレーパンのような揚げパンの中身は、インドカレー…なんてことは無く、甘く味付けた豚肉を干して繊維をほぐしたものや野菜を炒めたものが入っている(写真はこれ)。
怪しいサンドウィッチは食べる勇気がまだ無いので分からないが、ちなみにタイ国内のコンビニで売られている袋入りの菓子パンは驚くほど…マズい。(7月29日)
カノム パン
(パン)
カノムパン 7バーツ(≒20円)/個
「ラン・プゥング」とは蜂の巣という意味である。このワッフルの形がタイ人には蜂の巣に見えたのであろう。タイ人に話を聞くと、この「ワッフル」は新しい物ではなく、かなり昔からタイに存在していたという話。形の起源は西洋であろうが、いつ頃タイに入ってきたかは今の所不明。味も西洋のものとは全く違う、トウモロコシベース。粒粒が沢山入っていた。
ナムマンホイは中国料理の「牡蠣油」、オイスターソースのこと。もう万能調味料だと思う、私は。豚肉をトンホーム(小葱)とヤングコーンと共にナムマンホイを使って炒めた物を卵焼きと共にご飯に乗せて食べた。卵焼きの上は少量のナンプラーをたらす。これではどうやったって美味しくないわけが無い。
カノム ラン
プゥング

(タイ版ワッフル)
ムー パッ
ナムマンホイ
(豚肉のオイスターソース炒め)
カノムランプゥングカノムランプゥング 5バーツ(≒14円)/枚
ムーパッナムマンホイ《卵焼き付》  30バーツ(≒86円)
キチンと店舗を構えているレストランで海鮮物の炒め物を頼んだかかなりの額がかかるが、道端の屋台で食べると肉類よりは若干高いものの、この程度の値段で抑える事が出来る(30バーツ)。バジルと唐辛子以外は全て烏賊!!といった感じてかなり食べ応えがあった。烏賊とはどうかと思うが、バジルとは相性の最高に良い目玉焼きと共に食べた。
「トム・ヤム・クン(海老)」があるのだから「トム・ヤム・ガイ(鶏)」だってタイには存在している。なぜ「クン」のものだけが世界的にあれだけ有名になったのかは全くわからない。トムヤムクンもトムヤムガイも一般タイ人にとっては同じ位置づけなのだろうと思いながらこれを食べた。
パッ ガハオ
ムック
(烏賊のバジル炒め)
トム ヤム ガイ
(鶏の辛酸っぱいスープ)
パッガハオムック 30バーツ(≒86円)
トムヤムガイ 30バーツ(≒86円)
クイッティアオ(麺)はタイで大まかに4種類存在している。「バミー」と呼ばれる黄色い中華麺、「センミー」は極細米麺、「センレック」は細米麺、そして「センヤイ」は太米麺である。私はいつもここで"米麺''という表現を使っているが、これはつまりビーフンの事である。日本人は「ビーフン」と聞くと少し違う料理のイメージに捉えてしまいがちなので敢えて「米麺」という表現を使っている。この麺の名前の後に「汁有り」との意味がある「ナーム(水)」を付けるといわゆるラーメンになる。逆に汁無しと言う意味の「ヘン(本来は”乾く''との意味)」という言葉を付けると汁無しそばになる。どのクイッティアオ料理でもだいたい味は薄めで店からは提供されるので、卓上で右写真の調味料セットを使い、自分好みの味にするのがタイ人流。
よくタイ料理本を見ると「クイッティアオ・ナーム」と料理名が記載されている事があるが、この名前を屋台の店員に言っても「は? で、何にするの?」と例外なく聞き返される。(7月28日)
センレック ナーム
(細米麺の汁そば)
クルワァング
プルゥング
(調味料セット)
センレックナーム 30バーツ(≒86円)
一ヶ月に一回はこれを食べている。カオマンガイ。やはり美味しいー。何で日本であまり知られていないのかが不思議な位のタイ料理(元々起源は中国料理のようだが)。先日タイ人の知人の知人(つまり知人、ややこしい…)にカオマンガイの名店を紹介してもらっていた。そこがここである。店の場所はバンコク郊外、詳しい場所の説明は長くなるので割愛。
タイ人が美味しいと言う店は本当に美味しいと言う法則は間違いなく当る。やはり今回もその通りであった。特にここの店は一緒に出てくるスープが絶品であった。
夕食の食事時に入店したのだが、席はタイ人だけでほぼ満席状態。ちょっとカメラを出して撮影するのを躊躇してしまいそうな雰囲気だったが、私は外国人、人目構わずバシバシ激写した。
カオ マン ガイ
(ゆで鶏乗せごはん)
店名「ナーイ ダム」
「Mr.Black」という意味
カオマンガイ 25バーツ(≒72円)
左の2品の蒸し菓子、共に砂糖やしの液体を使って作られている。タイで砂糖といえば、主にサトウキビから取れるキビ砂糖(黒糖)と、(→写真の)砂糖ヤシの木から採取できるヤシ砂糖のどちらかが主材料である。白砂糖はそれらを精製した物。砂糖ヤシの液体は半透明で薄い黄色。それを煮詰めて黄色を濃くしたものを使って作る蒸し菓子が左写真の「カノム・ターン」。一方右写真の「カノム・トゥワイ・フー・ナム・ターン・スッ」は直訳すると「砂糖ヤシの新鮮な液体を使い、小さな椀で膨張させながら蒸した菓子」という意味。
これ等はそのようなタイ菓子。
カノム ターン
(砂糖ヤシの蒸し菓子)
カノム トゥワイ
フー ナムターン
スッ
カノムターン
カノムトゥワイフーナムターンスッ  各4バーツ(≒12円)/個
上の2つの菓子と同じ店で買ったのが「カノム・クルウェイ」。バナナを菓子生地の中に混ぜてバイトーン(バナナの葉)で作った器に入れ、ココナッツの実を削った物を乗せ、蒸した菓子。和菓子のような味と食感で、口に入れるとバナナ自体から出ている香りと、葉から出ているどこかほろ苦い香りが一緒になって口に広がる。
「ロットチョーン」は上新粉で作っているゼリー状のもの。「シンガポー」とはシンガポールの事で、なぜこれに国名が付いているのかは不明。シンガポーと名前が付いているロットチョーンは細長い棒状の形をしていて、ストローで飲む事が可能。そのロットチョーンに甘いココナッツミルクを入れ、砕いた氷を入れるとタイのデザートになる。(写真は氷を入れる前)
カノム クルウェイ
(バナナを使った
蒸し菓子)
ロートチョーン
シンガポー

(ゼリー入りココナッツ
ミルクジュース)
カノムクルウェイ 4バーツ(≒12円)/個
ロートチョーングシンガポーロートチョーングシンガポー 15バーツ(≒44円)
豆腐がタイでも存在しているのは何度か紹介をしているが、新たな豆腐料理を発見。豆乳でもない、ミルクでもない、その中間といった感じのデザート。
中は寒天かゼラチンで固めてあった。どこかで食べた事がある味だなーと思って食べていたのだが、食べ終わってから気が付いた。「牛乳プリンに似ている」。しかし、名前にもあるように、豆腐の香りもしっかりとしていて「牛乳プリン」その物とは違う。もしかしたらフランス菓子にあるブランマンジェの豆腐版という形容の仕方が一番近いかも知れない。タイのデザートらしからぬ(?)デザートであった。
タオフー ノム スッ
(豆腐の生乳寒天固め)
タオフーノムスッ 20バーツ(≒58円)
小高く盛られたご飯の上に、かぶさるようにして乗っているのはカイチィアオムーサップ。知人とある食堂に入ったときに、思わず口から出てきたメニュー名がこれであった。最近ではこの料理の登場回数が多いかもしれない…違う物を注文すべきだった、とちょっと後悔しつつも、食べ始めたらそんな気持ちはどこへやら行ってしまった。
「クイッティアオ・ラートナー」はあんかけ麺の事であるがその専門店でバミー(中華麺)・グローブ(揚げ)・ルワムミット(混合)を注文。ルワムミットの名の如く、海老・烏賊・ハム・豚肉・鶉の卵・カナー(カイラン菜)と具沢山であった。元々そんなに相場は高くないはずのクイッティアオラートナーであるが、さすがにルワムミットは少し割高であった。Loutus(ショッピングセンター)のフードコートにて。(7月27日)
カイ チィアオ
ムー サップ
(豚肉挽肉入り卵焼き)
バミー クローブ
ルワム ミット
(揚げ麺あんかけ・
「具」沢山)
カイチィアオムーサップ 25バーツ(≒72円)
バミーグローブルワムミット 35バーツ(≒101円)
タイは果物の種類がとてつもなく多い国である。日本に入っている南国系の高価なフルーツがここでは普通に安価で売られているのは良くあること。タイ人に日本で売られてる果物の値段を教えると種類によってはすごいリアクションで驚いてくれる事がある。そりゃタイと日本との販売価格格差が数十倍もあれば、日本人でも驚いてしまう。ちなみにその果物とはマンクット(マンゴスチン)《タイで一番安い時期で約5円/個、日本の或る所では約300円/個との話》。
ナムラムヤイは龍眼のジュースである。右写真に写っている果物はラムヤイとロンコン。若干色は似ているが、ラムヤイは細い木の枝に付いているのに対して、ロンコンの枝は太い。また皮を剥くとラムヤイはさくらんぼの様に種の周りに一つ実が結実しているのに対して、ロンコンはミカンの様に房状になっている。どちらも非常に糖度は高い。
ナム ラムヤイ
(龍眼ジュース)
ラムヤイ
(上・龍眼) と
ロンコン (下)
ナムラムヤイ 10バーツ(≒29円)
カナーは非常に茎がしっかりとしていて硬い野菜である。今まで回ったどこの屋台でもこの料理を食べるとその野菜の食感というかその硬さを噛み締めて食べてきた。しかし今朝のものは、なんとその食感が殆ど無い。カイラン菜の茎が食べやすい理由は、ただカイラン菜を斜めに細切りして火が通りやすく、食べやすくしている為。ここの店は他の屋台とはちょっと違った。
食堂では日本と違い、「水」も注文しなければいけない。水は無料ではない。レストランではだいたいミネラルウォーター、屋台や食堂ではこのような葉を煮出したお茶のようなものが出てくることがある。(7月26日)
カナー ムー
グローブ
(カイラン菜と揚げ豚ばら肉の炒め物)
ナーム プラオ
(飲み水)
カナームーグローブ 25バーツ(≒73円)
ナームプラオ 1バーツ(≒3円)
スクムビット、ソイ23を少し入ったところに、タイ・イサーン料理店がある。友人と共に入った。店内は昼にも関らず、若干暗めで、タイ演歌を流し雰囲気を作っている、少し洒落た店。
「サイクローク」とはタイ語でソーセージの事。イサーン(タイ東北)地方のソーセージは、日本人が良く知っているドイツ系のソーセージとは違い、味は発酵した肉のような味がして酸味がある。好き嫌いが分かれる味である。美味しいと感じる人は、ビールのつまみに最適な一品であるが、この酸味が受け入れがたい人にとってはただの腐敗したソーセージのような味に感じるのであろうと思う。
サイ クローク
イサーン
(イサーン風ソーセージ)
ゲーン ペット ヌア(牛肉のレッドカレー)
なぜ「ヤム・プータオ」とこれを呼ぶのか。タイ人に聞いても、確かな答えが返ってこなかった。「ヤム」は「和える」たという意味でサラダの事を指し、「プータオ」とは「老人」と言う意味である。直訳「老人サラダ」???謎である。味はラープのような味付けで肉と共に茄子が入っている。上にはゆで卵と、トマトの皮で作ったバラの花が乗っている。
カノムブゥアンはよくタイの街角で売っているお菓子(カノム)である。クリームのように見えるものは実は卵白。生のメレンゲのようなもので、結構甘い。
ヤム プータオ
(卵となすのサラダ)
カノム ブゥアン カノムブゥアン 1枚1バーツ(≒3円)
イ文化は仏教が色々なところで影響を及ぼしている国で、それは時に料理でも見て取れる事がある。
カオトムマットは普段でも売ってはいるが、よく仏教儀式があるときに供えられる"行事菓子''の一つである。一説によると、昔、ある村人が仏陀にこの菓子を托鉢したことが起源だそうだ。
必ず俵型をしていて2本で一組になっている。俵型になって持ち運びしやすい形になっているのも宗教的な理由が隠れている。
バナナの葉に包まれているのは、もち米と小豆とバナナ。赤く煮たバナナをもち米で包み小豆が一緒に入っていて蒸して作ってある。バナナの葉の香りともち米の甘さ、バナナ自体の酸味がまさに三位一体となっている感じである。
カオ トム マット カオトムマット 7バーツ(≒20円)
失敗した… 
まず、その1 朝・「肉まん」のタイ語名を聞き忘れた。とある中華料理デリバリー店で購入して食べたのだが、購入時に食欲だけが頭の中を占めていてすっかり店員に聞くのを忘れてしまった…
その2 ガイヤーン。昼・Carrefourの惣菜売り場で特売していた。「安い!!」と思い勢いで買ったのだが、小さいながらもやはり1羽は…多かった。とても一食では食べきれず、夜も同じメニュー。(7月25日)
 肉まん
(挟まっているのは
ソーセージ)
ガイ ヤーン
(ローストチキン)
肉まん 25バーツ(≒73円)
ガイヤーン 39バーツ(≒113円)
私が現在住んでいるアパートはある人に探していただいた住居である。この方は在タイ日本大使館で働かれているタイ人女性でこれまでも何かとお世話になって来た。この方と久しぶりにお会いし、食事に連れて行ってもらった。
バンコク郊外、バンナーと呼ばれる地域に「タクライ」という名前の店がある。夜には近所の家族連れやカップルなどで盛況であった。入口にガラス張りのキッチンがあり、タイ料理店には珍しくオーブンキッチン。「あまり食べた事の無い料理が食べてみたい」と先の女性に告げると、以下に挙げる料理を頼んでくれた。

1品目のロティーサラットはいわゆる生の春巻き。「生春巻」と聞くとベトナム料理のライスペーパーを使った「ゴイクン」を想像しがちだが、タイで「生春巻(ポーピア・スット)」と言うとこの春巻きを指す事が多い。中は茹でた鶏や様々な野菜をマヨネーズで和えた物が包まっている。タイのマヨネーズは何故か甘い。春巻自体はあっさりとしていてヘルシーだし美味しいのであるが、このマヨネーズだけはちょっとイタダケない…(7月24日)
ローティー 
サラット
(生春巻き)
私の取り皿。
左がロティー・サラット、
右はコップ・トート
2品目はコップ・トート。カエルのフライである。日本料理ではカエルを使った料理を見た事が無いが、中国・西洋料理では使われている食材であるから、タイに有っても何ら不思議ではない。カエルは脚の部分を食用とし、味は鶏肉の様でもある。私はちなみに結構カエル好き。
「カーン・カナー」とはカイラン菜の茎のことを指す。「ヤム」は和え物。一見するとアスパラガスのサラダのようにも見えたが違った。タイでアスパラは他の野菜と比べると若干高価であまり一般的ではない。カーンカナーと共に茹でた海老、生のポムデン(エシャロット)、ピーナッツ、揚げたニンニクなどが和えてあった。
コップ トート
ガティアム
プリックタイ
(カエル揚げ・ニンニクと
胡椒の実添え)
ヤム カーン
カナー

(カイラン菜の茎のサラダ)
この2皿で1品料理である。右写真の物は空芯菜の葉の部分とバイマックルー(こぶみかんの葉)を"天ぷら''にした物。これを左写真の空芯菜のココナッツ煮込みと共に食べる。ココナッツ煮込みは甘く仕上げてあり私(日本人)には非常に食べやすい。葉っぱの天ぷらにも嫌な苦味などが全く無く、それだけでも塩を振って食べたくなるような味であった。なかなかこの組み合わせは食感の違いや、味の意外性もあって美味しかった。
ビールのつまみには上記のコップトートと共にかなりイケルと思う。だが、今回はアルコール無し。
ヤム パックブン トート グローブ
(揚げた空芯菜のサラダ・空芯菜のココナッツ煮込み添え)
ウンセンパッタイは、通常センレック(きし麺上のビーフン)で作られている事が殆どなのだが、ここの店のものはウンセン(春雨)で作られていた。ここ店のパッタイはなかなかの味と評判らしく注文をしてもらった。確かに美味しい!! マナオ(ライム)を上からギュッと絞って混ぜてから食べると、これまた美味しい。タイに来て始めてこのパッタイを食べた時はその甘さから少し驚いたものだったが、今となっては、この甘くて、辛くて、酸っぱいパッタイが美味しくてたまらない…
カオニィアオナームーは上記の店とは全く関係ない、ただの私の今日の朝食。バイトーイ(バナナの葉)は包装紙の役割にもなっているし、皿の代わりにもなっている。バイトーイは東南アジア一帯でよく使われている。
 
ウンセン パッタイ
(春雨のタイ風焼きそば)
カオニィアオ
ナー ムー

(カオニィアオの
豚肉乗せ)
カオニィアオナームー 10バーツ(≒29円)
「バジル」というのはどちらかというと西洋料理に使う香草のイメージが強いが、タイ料理でもしっかりと使われている香草の一つ。主に「ホーラーパー」と呼ばれるスウィートバジルと「ガパオ(ガプラオ)」と呼ばれるホーリーバジルの2種が良く使われている。ホーラーパーは香り高く、どちらかと言うと火をあまり通さない調理法で食されている。イサーン(タイ東北地方)料理では付け合わせとして生食もされている。ガパオは反対にその独特の風味からよく炒め物などしっかり火を通す料理に使用される葉で生食はあまりされていない。(7月23日)
パッ ガパオ ムー
(豚肉のホーリーバジル
炒め)
パッ ムー
ガパオ グローブ
(豚肉炒め、
ホーリーバジル揚げ添え)
パッガパオムー 25バーツ(≒74円)
パッムーガパオグローブ 25バーツ(≒74円)
「パッペットムー」は良くここに登場している料理名の一つであるが、ほぼ毎回全く違う料理である。今回もタイ人の店員に「この料理名は何?」と聞いた所、少し困った顔をした後この名前を言ってきた。「パッペット」=「唐辛子炒め」。便利で万能のタイ料理調理用語である。料理名が表示されていないような総菜屋ではこのようにきちんとした名前の無いいわゆるタイ家庭料理を購入する事が出来る。
同じ店で一緒に買ったのが「ヂャップチャーイ」。こちらは固有のタイ料理名が付いている一品。
パッ ペット ムー
(豚肉の唐辛子炒め・
ココナッツ風味)
ヂャップ チャーイ
(大根とアブラナ、
豚ばら肉のスープ)
パッペットムー 25バーツ(≒74円)
ヂャップチャーイ 15バーツ(≒44円)

道端のフルーツ屋でケーンターループを購入。日本語名ではウリ?、メロン?…と言う感じである。この屋台でのフルーツの相場はだいたい1袋10バーツ。注文をするとステンレス製の湾曲した板の上でカットをしてそのまま袋に入れてくれる。時間・場所を問わずに街中のいたるところで見かける事が出来る。
ケーンターループ
(メロン? ウリ?)
ケーンターループ 10バーツ(≒29円)
日本におかゆと雑炊があるようにタイにも「ジョーク」と呼ばれるおかゆと「カオトム」と呼ばれる雑炊がある。非常に味はシンプル。白ご飯の上にクイッティアオ(麺)などで使われる鶏だしのスープ(と豚肉)を張ってパクチーを散らせば出来上がり。朝食・夜食に持ってこいの一品。
パッペットルワムミット、この料理名で注文をすれば、何の材料が使われてパッペット(唐辛子炒め)になって出て来るかは分からない。お店にお任せのメニューである。今回の具は烏賊、海老、サヤインゲンであった。(7月22日)
カオ トム ムー
(豚肉雑炊)
パッ ペット
ルワム ミット
(色々な具の唐辛子炒め)
カオトムムー 25バーツ(≒73円)
パッペットルワムミット 30バーツ(≒88円)
失敗。何が失敗かというと、今日は掲載できる料理関係の写真が3枚しかない…。いつもここの晩餐には余計なスペースを空けないように考えているのだが、今日はウッカリしていた。どうやってもここの段の左スペースが空いてしまうので、苦し紛れにバンコクのビル街を自宅の屋上から望んだ撮った写真を載せてしまいます。関係ないです。ごめんなさい…
マクアヤーオは「長なす」のことであるが、日本の長なすとは若干違う。まず皮の色が紫色をしていない。黄緑色である。味もタイの物の方が苦味が強く感じる。この料理は豚肉とそのマクアヤーオを軽く炒めて、スープで軽く煮た物。調味料はナンプラーが主に使われているようである。
自宅の屋上よりバンコク中心街を望む パッ マクアヤーオ
ムー
(長なすと豚肉の炒め物)
パッマクアヤーオ 20バーツ(≒59円)
カオニィアオナームーヤーンはバイトーイ(バナナの葉)の上にこじんまりと乗せられて朝、路上で売っていた。豚肉はニンニク、生姜などで下味をつけて焼いたもの。カオニィアオの上にその豚肉がこのように添えられている。小ぶりなもののこの値段(10バーツ)で購入できるのは嬉しい。軽い朝食には持ってこいの一品。
ナームサパロットパンの「サパロット」は「パイナップル」、「パン」はシェイクした、という意味である。氷、シロップ、練乳、少々の塩、そしてフレッシュのパイナップルをミキサーに入れ10数秒回したら出来上がり。暑いタイで塩味の効いたフルーツジュース、美味い。(7月21日)
カオニィアオ
ナー ムー ヤーン

(焼き豚乗せカオニィアオ)
ナーム サパロット
パン
(パイナップルシェイク)
カオニィアオナームーヤーン 10バーツ(≒29円)
ナームサパロットパン 10バーツ(≒29円) 
何を食べようか屋台街を歩いて悩んでいる時、とある注文屋台に高々とノーマーイファラン(アスパラガス)が置いてあった(→写真)。横にはムーグローブ(揚げ豚ばら肉)。迷わず私は屋台のおばちゃんにこの料理名を告げてこれを作ってもらうことにした。
注文屋台は様々な野菜、調味料、香辛料などが並んでいて、メニュー名を言うとそれを作ってくれるシステムの屋台である。一般的な定番メニューは決まった調味料等があったりするので料理名は往々にして短いが、このように「こういう風に作って」と注文をすると、その調理法がそのまま料理名になってしまうのでとても長くなってしまう。『パッ(炒める)・ノーマーイファラン・ムーグローブ・ナムマンホイ(オイスターソース)』という意味である。味は想像しやすい味である。唐辛子は入っていない。とてもシンプルで美味しい炒め物。タイ料理の定番料理の一つに「アスパラと海老のオイスター炒め」というのがあるが、今回はそれを少しアレンジして注文してみた。アスパラのタイ語名「ノーマーイ・ファラン」とは直訳すると「西洋の筍」。
パッ ノーマーイファラン
ムーグローブ ナムマンホイ
(アスパラガスと揚げ豚ばら肉の
オイスターソース炒め)
パッノーマーイファランムーグローブナムマンホイ 25バーツ(≒73円)


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