Let's  cook  Thailand


おいおいマジかよ? タイ人の交通常識

 
バンコクは世界有数の大気汚染都市である。それはこの都市に来て、その車の多さにびっくりすると同時に白っぽい色の付いた空気を見た瞬間なんとなく納得をしてしまう。そりゃこんな都市である。交通事情はとにかく最悪で、ここに比べたら大阪のマナーの悪さなんか、子供のいたずら程度のこと位にしか感じなくなってしまう。
まずよく見るのが、信号無視。タイは日本と同じく左側通行なのだが、たとえ前方が赤信号でも右から車が来なければ、左折はOK(→写真)。バンコクに初めて来た日、何も知らなかった私は横断中にいきなり車にマジで轢かれかけた。そして道路は歩行者優先ではなくて、自動車優先。歩行者は車を避けなければいけないのである。どーしても通行量の多い道路・交差点を渡らなければいけない時は、命がけで車を止めて強引に渡らなければいけない。これもマジ。だからタイは人口が日本の半分ぐらいしかいないのに、毎年の交通事故死者は日本より多いのである。
飲酒運転に関する感覚もモノスゴイ。ある飲酒運転中の日本人に助手席から、「飲酒運転は捕まらないんですか?」と聞いたところ「大丈夫、一応捕まるけれど最後はこれ」といって差し出した手はOKのサイン…じゃなくてお金!!? 「そう捕まえた警察官にワイロを渡せば一件落着。」っておいおいそれでいいのかよと思いつつも、タイだからという理由で納得してしまった。
でもつくづく思うのは本当にバンコクの人は運転がとても上手。この前もあるタイ人女性の運転する車に乗っていたときの事、左隣から車線変更してきたバスに対しあと数十センチのところまで攻め続け、こちらに入れまいとするドライビングテクニックとその根性たるや凄かった。助手席にいた私は迫りくるバスの車体に冷や汗タラタラ(・・;。タイ人女性曰く「だって減速したら後ろから追突されるから」だって。確かに。少しはみんな車間距離取れよ!!と叫びたくとなると同時に、絶対にバンコクで国際免許は使うまいと心に誓った。
そして先日あるデパートに買い物に行った時の事。駐車場をふと見ると、駐車中の車のまん前に別の車が駐車中(左・写真)。ンー…あまりにも不思議な感じだ。先にこの奥の車が出庫したい時はいったいどうするのであるうか?と、興味深々の私に先のタイ人女性が答えを教えてくれた。「前の車を動かすのよ」。手前の車はニュートラルになっているらしく、押せば動くそうな。それにしても日本からしてみれば凄い常識だ。日本なら間違いなく警察沙汰だね。どーでもいーけどこの写真、左側の車庫空いてるね。おまけに買い物カートも置きっぱなし。ま、タイ人らしくここはマイペンライ(まっ、いっか)。

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