一年に3回のお正月・中国正月 | トップへ戻る |
“もう、いくつ寝るとお正月〜”という唄が日本にはあるが、タイではなんと一年に3回も正月がやってくる。
まず、一つ目は西洋暦の1月1日。
もう一つは、西暦4月13日からの3日間、タイ中が「ソンクラーン」という水掛け祭りで盛り上がるタイ正月。
そして、最後の一つが春節祭、中国の正月である。
タイ王国をはじめマレーシア、シンガポール一帯には非常に数多くの華僑とよばれる中国人が生活しており、
経済・産業の多くはこの華僑人に支えられているといっても過言ではない程である。
中国正月の元日は陰暦で決まるので、毎年日付が変わり、2004年は1月22日(木)であった。
華僑の人々はこの日から約半月間を祝い期間として、さまざまな催し物を派手に行っている。
バンコクの中心地にある中華街(ヤワラート)は西暦の年明け直後から、
華僑系タイ人にとっての本当の正月準備に忙しく活気付いていく。
タイにおいて、中国正月が他の西暦・タイ正月と大きく違う点の一つに、
この正月専用の料理や菓子が共に豊富にあるということである。
日本人が正月におせち料理を食べる習慣があるように、華僑の人々はこの正月期間に特別な祝いの食事をする。
ちなみに日本の正月期間中「ミカン」は鏡餅の上に飾ってあるイメージが強いが、
タイの中国正月でもこの「ミカン」の色がおめでたいという事で、目立つところに沢山飾られている。
バンコクの街中もこの時期は全体的に若干中国らしくなっていた。
中国正月の料理がスーパーマーケットで広いスペースをとって並んでいるし、
中国らしい赤や金色の派手な飾り物を非常に多く目にすることが多くなる。
お祭り好きのタイの国民性か、華僑系タイ人も純粋タイ人も、
西暦正月・中国正月・そしてタイ正月と『祝えるものは何でも祝おう!!』という雰囲気が
この国はあり、いつでもどこでも派手に皆でお祭り騒ぎをしている。
つい先日の1月中旬に知人のタイ人たちに誘われてある、ドンちゃんパーティーに参加したら、
ステージには「Happy New Year & Merry X'mas PARTY」と大きく書かれていた。
やはり「微笑みの仏教国・タイ」では、1月も半ばになっているのに“メリークリスマス”なのである(笑)
中国正月の派手な祝い方と言えば「爆竹」であるが、バンコクでも既に1月初旬位から、
時折街中で爆竹が破裂する音が聞こえていた。
それは早すぎるでしょう…やっぱり。