Let's  cook  Thailand

ある日…

ある日。たった一日で何かと色々な事を見た日。『死体と、浦島太郎と、HAYAMAと、象』。

《死体》
「法医学博物館」と立派な正式名称が付いてはいるが、展示品は世界一ゲテモノということから半分観光地になってしまっているのがここ。あの旅行ガイドブック「地○の歩き方」にも載っている「シーウィー博物館」、別名「死体博物館」に行ってきた。
場所はバンコク市内から離れ、チャオプラヤー川の西岸にあるシリラート病院内。病棟と隣接してこんな博物館があるのだから、さすがタイ、凄い。到着前までは、実はかなりサビれている病院を想像していたのだが、着いたら全く逆。かなり近代化されている私立病院のようで、病棟も意外とキレイであった。また患者も沢山いて、ここの病院がかなりの規模であることを示していた。(左写真の建物、2階が博物館)
さてさて、ここの博物館、展示品の一部だが、次の通り。
拳銃で打ち抜かれた頭蓋骨、切断された腕、内臓そのもの、縦に真っ二つに切断された男性の顔、タトゥーの入った皮膚、骨格標本、様々な死体の(しかも悲惨な)写真、異常胎児・赤子の標本、首吊り自殺に使われた紐や布、殺人に使われた凶器、整理しようがないほど沢山の人骨、そしてミイラ化した死体そのものなど、複製無し・全て本物が沢山。
そしてここで最も有名なのが、ここの名前にもなっている「シーウィー」という男の死体標本。今から50年ほど前に幼児5人を誘拐殺害して、不老長寿の薬としてその内臓を食べていたこの犯罪者は、その特異さから、標本としてその体が保存されている。生前の写真と共に展示されている「ブツ」にはまだその面影がはっきりと残っていた
ここの空間には他と全く違い、バンコクではとても感じることのない空気が漂っていた。博物館の本来の存在意義の為であろうか、これらの展示品をみて別段に恐怖やそういった類のものを私は特に感じなかった。ただ、日本ではここの事をかなり凄い記述で書いてある本が売っているようで、私が行った時にも、その本を持った日本人旅行者(しかも女性2人)がいた。
また、ここの博物館のある辺りは観光地という観光地は全くないので、基本的にタイ語しか存在していないのだが、博物館への行き先案内板には、英語となんと日本語が… いかにここに物好きな日本人が来ているかが良く分かった。(かくいう私もその一人か…) なんかこんな所で「博物館」の文字を見ると少しガッカリしてしまった。博物館内でも写真は撮影可能であったが、とても撮る気にはならず撮らなかった。
インターネットの検索サイトで「シーウィー」とでも入力してみれば何件かのサイトに引っかかるはず… 興味ノ有ル人ハドウゾ

《浦島太郎》
「シーウィー」から戻ってきて、午後、学校の図書館で性にも合わず、タイ語の勉強をしていたら、ふとしたことから日本語を勉強しているタイ人たちと仲良くなり、使っている日本語の教科書を見せてもらった。

突然ですがその本から問題一部抜粋。 
以下の空欄に適当な言葉を埋めよ
 「私( )父( )東京( )仕事( )しています。父( )私( )次の休日( )富士山( )ドライブをし( )行きます。」

我々、日本人ならば、(例)「私の父は東京で仕事をしています。父と私は次の休日に富士山へドライブをしにいきます。」となんとなくで直ぐに回答できるが、これを一から勉強して理解しようとすればかなりの努力が必要な事は明らか。とてもではないが私には説明できない。皆さん、「私が行く」「私は行く」の違いがわかりますか? 私には説明不能です。日本語は難しい…

ところでこの教科書の別の問題でこんなものを発見。

「昔々、ある所に浦島太郎という人がいました。ある日浦…(以下・略、浦島太郎の話)」
問題 1.浦島太郎は何を助けましたか? →答・亀
 …(中略)…
問題 4.玉手箱の中の煙の正体は一体何ですか? →答・???

ビックリである。こんな問題が真面目な日本語の教科書の設問として良いのかが疑問。ちなみにこの教科書所有者のタイ人は「こたえ・たばこのけむりだと思います」。と真面目に記入していた。「本当の正解は何?」と、このタイ人に聞かれたものの答えられず。本当の正解を知っている方、私まで早急に答えを添えてメールを下さい。

《HAYAMA》
夜、タイ人の知人宅に行った。そこの家にはギターがあり、そのギターには「HAYAMA」と日本メーカー名の刻印してあった…。「YAMAHA」のギターなら見た事があるが、「HAYAMA」のギターは…。 パッチ物天国タイランドだからおそらくこれもどこからか流れてきたものであろう。それにしても「HAYAMA」とは。「ペギー」じゃないんだから。「ドレミの歌」を歌うのには最適か(ちょっと解り辛いですな)。

《象》
夜23:00過ぎ、ソーンテウ(乗り合いピックアップ)に乗って家への帰路途中、家まであと数100メートルの所で突然の大渋滞。前を見ると、なんと一頭の象が道のど真ん中をノッタノッタと歩いていた。尾っぽには衝突防止用に赤い点滅灯が着けられ、一般人が使い手から買う餌を食べる為に深夜残業をしていた。別に象が深夜残業するの構わないが、道のど真ん中をそのスピードで歩くのはやめてくれー!! 

以上、そんな1日でした。

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